子供がいじめられたら、親は学校とどう交渉すべきか?
学校に相談するためにすべきことは?
※関連記事※ 子供がいじめられていると気づいたら親がすべき事
<目次>
- いじめ対策文書が準備をしてから学校との交渉(相談)へ
- いじめ交渉の内容は文書化し、ICレコーダーで録音を
- 学校からの回答は文書でもらう
- 大切なのは、いじめ解決に向けての行動
- 相手に文書を提出する場合は原本ではなくコピーを
いじめ対策文書が準備をしてから学校との交渉(相談)へ
いじめ被害の事実、学校への要望の文書化できたら学校との交渉(相談)となります。実際に学校に出向いて、いじめ解決に向けての対応を学校に求めていきます。まず、電話で担任とアポイントメントを取って相談をします。もし埒があかないようなら、次に校長へというのが通常の流れです。
しかし、いじめ解決は早期解決が求められます。担任がいじめに加担している場合や、自分の子供以外にもクラスにいじめが蔓延しているような状況である場合は、最初から校長にアポイントを求めてもよいと思います。
対応が遅れたために精神的にかなり追いつめられている子供が、自殺や自殺未遂を図ってしまうという最悪の事態を招いてしまうことがあるからです。
なかには校長先生とお話しすることを、ためらってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、いじめ問題は子供の生死に関わる重要で緊急を要する問題であることを認識し、子供を守るためにしっかりと対応しましょう。
いじめ交渉の内容は文書化し、ICレコーダーで録音を
担任から校長、場合によっては直接校長に
いじめを止めることができるのは学校です。ですから、冷静に事実をお伝えし、認めてもらったうえでどうするのかという「要望」を受け入れていただくことが必要です。
「言った、言わない」の争いにならないよう、交渉事は基本的にすべて文書で記録し、さらにICレコーダー等で録音をしてのこしておきましょう。スマートフォンの録音機能を利用する形でも大丈夫です。
なかには、録音されることに警戒してしまい、ほとんど話さなくなってしまう先生や、「録音しないでください」と言ってくる先生もいるかもしれません。そのような場合は、ボイスレコーダーを用意していることは伏せて、鞄などに入れて、こっそりと録音しておくという知恵も必要です。この場合は、盗聴ではなく単なるメモですので犯罪にはなりません。
学校からの回答は文書でもらう
「被害事実の文書」と「要望書」の二つを学校側にわたし、期限をきって回答をもらうよう交渉を進めますが、その回答も必ず文書で出してもらうように要請しましょう。中には、『個人情報』を理由に文書での回答を拒む学校もありますが、その際は家庭から提出している文書には実名が掲載されていますので、加害者名をイニシャル等にして、文書での回答を求めることができます。
逆に、回答を拒む場合は、学校側はいじめ解決に真摯に取り組む姿勢がないとして、教育委員会等に相談をする必要があります。その際も、学校に提出したものと同じ文書を提出しましょう。
大切なのは、いじめ解決に向けての行動
ここで大切なのは、文書はあくまでも学校に「いじめ解決に向けて行動」をしてもらうことです。そのために公務員に動いてもらうには文書が有効なのです。いじめ防止対策推進法が施行され、第23条において学校は児童等からいじめに係わる相談を受けた場合において、いじめの事実の有無の確認、いじめがあった場合には防止と再発防止に向けて学校指導や助言を継続的に行う義務が定められました。つまり、「いじめがあった」と学校に認めてもらうことが大事なのです。
相手に文書を提出する場合は原本ではなくコピーを
ICレコーダーで録音、提出物はコピーを
ですから後で「紛失した」「もらった覚えはない」などということがないよう原本ではなくコピーを提出するようにしましょう。
以上のように感情的にではなく、冷静に理性的に対処をすることでかなりのいじめに対応してもらえることが多いです。子供をいじめから守るのは親の役目と自覚して、しっかりと対応していきましょう。
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