『mAAch ecute 神田万世橋』限定のどら焼き
今年9月にオープンした『mAAch ecute 神田万世橋』(マーチ エキュート カンダマンセイバシ。以下「マーチエキュート神田万世橋」)で、12月から「万世橋駅どら焼き」を発売すると聞き、早速出掛けてきました。『マーチエキュート神田万世橋』とは
JR中央線の神田駅と御茶ノ水駅間に位置する万世橋高架橋にオープンした「マーチエキュート神田万世橋」。明治時代に建設された旧万世橋駅のホームや階段遺構などの鉄道遺産を活かしたレンガ造りの商業施設でカフェや飲食、物販など11のショップが入ります。
同館は特に東京の東側、東東京エリアの良いものを紹介することに力を入れていて、東神田のカフェ兼定食屋「フクモリ」や神田のワイン居酒屋「VINOSITY」によるワインショップ、浅草の菓子店「NOAKE TOKYO」など東東京エリアの人気店が入るほか、イベントスペースも設けて周辺メーカーやデザイナーの活動を紹介するなどしています。
「万世橋駅どら焼き」マーチエキュート神田万世橋限定!
当初、近隣のオフィスワーカーを主な来館者として想定していたところ、予想を大きく上回る遠方からの来客があり、万世橋ならではのお土産を作って欲しいとの多くの声に応える形で「万世橋駅どら焼き」が誕生しました。「万世橋駅どら焼き」を作るのは1856年創業の和菓子店「麻布青野総本舗」。六本木の老舗ですが、東神田豊島町の飴問屋“青野屋”を遠祖とする東東京に縁の店ということで白羽の矢が立ちました。
ふっくらと膨らんだ皮に押された焼印は、旧万世橋駅の駅スタンプから起こしたもの。卵と蜂蜜の甘い香りと香ばしさが食欲をそそる皮はしっとりもっちり。中に挟むのは、北海道産の小豆を用いて本店2階の工場でじっくり煉りあげられた自家製の粒餡。程よく締まった餡は皮との一体感が抜群です。ふくよかな小豆の風味が感じられる餡は存在感があり食べ応え十分。ほろ苦いほうじ茶やミルクと合わせてじっくり楽しみたくなります。
手作りブリキ缶にもご注目!
「万世橋駅どら焼き」に合わせて開発したのは手作りのブリキ缶。明治38年(1905年)に東上野に創業した缶製造企業、金方堂松本工業が手作り缶も扱っていることに注目し、その手作り缶を作る職人さんに依頼したもの。ブリキを折り曲げ、ハンダ付けした鏡面仕上げのシンプルなブリキ缶に旧万世橋駅の駅スタンプを施したもので、「万世橋駅どら焼き」が4つ入る大きさです。ハンダ付けした角は完全に滑らかではなく、見た目や手触りに手作りならではの味わいがあります。缶は300個しか制作していないそうなので、欲しいという方はぜひお早目に。(掲載時には既に売り切れの可能性もありますのでご注意ください。)
なお「万世橋駅どら焼き」を販売するのは「マーチエキュート神田万世橋」の中ほどに位置するLIBRARY(ライブラリー)。「世界に誇るNIPPONの価値」をテーマに古書やデジタルコンテンツの閲覧のほか、関連グッズや書籍販売を行っており、2013年12月現在、公益財団法人東日本鉄道文化財団が制作した「万世橋駅ジオラマ」も公開中です。
因みにどら焼きにも押されている駅スタンプは昭和7年(1932年)に万世橋駅の出札係が制作したもの。ライブラリーでは復刻絵葉書セットを購入すると、復刻版の万世橋駅スタンプを押すことができるという嬉しいサービスもあります。
「マーチエキュート神田万世橋」でしか手に入らない「万世橋駅どら焼き」。新たな東京土産としても注目です。
■ 『mAAch ecute 神田万世橋』(マーチ エキュート カンダマンセイバシ)
所在地:東京都千代田区神田須田町1-25-4
JR 秋葉原駅・電気街口から徒歩4分、JR神田駅・北口、JR御茶ノ水駅・聖橋口からそれぞれ徒歩6分ほか
電話: 03-3257-8910
営業時間:ショップ 11:00~21:00(日・祝日~20:00)
レストラン・カフェ 11:00~23:00(L.O.22:30)(日・祝日~21:00(L.O.20:30))
1912階段・1935階段オープンデッキ・2013プラットホーム11:00~22:30(日・祝日~20:30)