コミュニティの動き
「TOKYO RAINBOW WEEK」は今年、台湾のパレードにフロートを出しましたが、年々パレードの規模も拡大し(今年は6万人!)、同性婚法案も国会で審議されている台湾とは異なり、日本ではあまりそういう動きが盛り上がっていないように見えます(輝かしい歴史を誇るレインボーマーチ札幌もついに幕を閉じました)でも、今年、大阪では扇町公園を舞台にして「Rainbow Festa!&関西レインボーパレード2013」という新しいカタチのパレードが行われ、東京レインボープライドにも1万2千人もの方が参加しました。名古屋でも2回目のパレードが開催されました。7月には「ピンクドット沖縄」が初開催されました。9月の「東京大行進」では、パレードの未来につながる何かが見えた気がしました。
そして、「TOKYO RAINBOW WEEK」やTSSAがその象徴ですが、コミュニティと一般社会をつなぐ架け橋となるようなムーブメントが着実に生まれ育っていて、メディアでもたくさん取り上げられるようになっています。そこは希望を持っていいのでは?と思います。読者のみなさんもぜひ、来年は参加してみてください。
ゲイコミュニティに焦点を当ててみると、二丁目は今年もたくさんの楽しい夜をプレゼントしてくれたし、レインボー祭りも盛り上がったし、本当にありがたいことです(ゴトウもどれだけ癒され、救われたことか…)。しかし一方で、悲しい出来事もありました。4月、日本のHIV予防啓発に多大な貢献をしてきたDJパトリックさんが亡くなったのです。HIVのことというよりも貧困による悲劇だっただけに、コミュニティに大きなショックを与えました。(ゴトウ自身もそうですが)今後ますます、貧困な問題になってくる気がします。加えて、予算も減っていく一方のHIVのことが、まだまだゲイコミュニティの大きな課題であり続けるのかな…と思います。