上司の「“指示待ち”部下」への不満爆発!
「部下に『これをやっておいて』と指示して、しばらく経っても何もしないので『どうした?』と聞くと、『教わっていないからできません』という答えが返ってきました」「競合が値引きしてきたとき、『どうしたらいいですか?』とノープランで質問してくる。本当に“指示待ち”なんですよね」
研修などで管理職の方々と話すと、こんな言葉をよく聞きます。自分で考えず、ひたすら指示を待つ。やり方まで教えないと動かない。これらは上司にとって大きな不満となっています。しかし、これは本当に部下側の問題でしょうか?
私も2006年、早稲田大学ラグビー蹴球部の監督に就任した当初、同じような経験をしました。選手たちが、戦略や練習メニューに対する私の指示を、ひたすら待っていたのです。このとき、私はこれを「監督である自分の問題」と受け止めました。つまり、「指示待ち」は選手(部下)ではなく、監督(上司)の問題だととらえ直したということです。
なぜでしょうか? これを日本で最も有名なリーダーの1人(?)、桃太郎を例に説明したいと思います。