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ボーカロイドIC搭載ガジェットが続々と登場する(2ページ目)

2013年10月、ヤマハからボーカロイド機能を搭載したIC、NSX-1が発表され、さっそくそれを搭載した製品も登場してきました。でもこのNSX-1とはどんなものなのでしょうか?簡単に紹介してみましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

NSX-1を搭載した初の製品、eVY1 Shield

eVY1 Shield

NSX-1を搭載したeVY1 Shield

NSX-1というヤマハのICがプレス発表されたその当日、秋葉原にある会社、スイッチサイエンスから、小さな基板型の歌う音源ボード、eVY1 Shield(eVY1 シールド)という製品が発売になりました。これは、まさにNSX-1を中枢に据えた歌うハードウェアなのです。

この基板、どうやって使うんだろう?と思っていたら、とっても簡単。実はWindowsでもMacでもPCにUSBで接続すれば、ドライバも不要で認識され、MIDI音源として利用できるようになっているのです。

先ほど、NSX-1はeVocaloidとしても、RASとしても使えるという話を書きましたが、このように使うためには、NSX-1のメモリーにサンプリングデータを読み込ませて初めて機能するのですが、eVY1 Shieldの場合、基板上のROMにeVY1というデータがあり、電源を入れるとこれが自動的にNSX-1に読み込まれるようになっているのです。つまり、この製品はeVocaloidとしてのみ動作する音源であり、RASとしては機能しないんですね。

ただし、XG音源というかGM音源としての機能は持っているので、eVocalid+XG音源という製品。もう少し具体的にいうと、MIDIの1chがeVocaloidで2~16chがXG音源という構成になっているのです。

実際に、PC上のCubaseから鳴らしてみたところ、しっかりと伴奏付で歌わせることができました。ちなみに歌詞はMIDIのエクスクルーシブメッセージとして送る形になっており、PCでVOCALOIDを動かすのと比較すると、ちょっと大変そうですが、すでにWeb上には簡単に駆動するためのアプリケーションなども出てきているので、いろいろと遊べそうです。
なお、価格は仕様の違いで9,450円と9,870円の2種類がありますが、どちらも品薄なかなか入手できない状況となっています。

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