以前、司法書士試験の教材(過去問等)という記事を書きましたが、今回は、その教材のうち、「過去問」について掘り下げてご説明していきます。


1. 司法書士試験は過去問だけでは合格できない

過去問についての説明は、通常は「何のために過去問を解くのか?」など、過去問を解く意味についての説明から始まります。私も、そのような形で説明することも考えましたが、あえて「過去問だけでは合格できない」という一見、元も子もないような話から始めます。これをおわかり頂いたうえで、初めて「過去問を解く意味」をご理解頂けるとの考えによります。

「過去問」という言葉は、司法書士試験の学習経験がない方も、お聞きになったことがあるかと思います。過去にその試験で実際に問われた問題のことであり、大学受験や他の資格試験においても、重要視されるものです。試験によっては、過去問で出題された知識だけを記憶すれば合格できるものもあります。

司法書士試験の受験界にも、未だに「司法書士試験は、過去問の知識だけで合格できる試験である」という主張もあります。しかし、それは間違っています。近年の司法書士試験で出題された問題の肢(選択肢のことです)と、過去問とを照らし合わせれば数字上明らかですが、司法書士試験は、過去問だけでは合格できません。6割程度は過去問と同様の知識が出題されますが、それでは合格点まで届きません。よって、過去問の知識だけでなく、過去問になくテキストのみにしか掲載されていない知識もしっかりと知識として入れる必要があります。テキストの知識も入れれば、(余程情報量の少ないテキストでない限り)合格するのに必要な知識をカバーすることができます。

司法書士試験における過去問と未出の知識

司法書士試験における過去問と未出の知識


「過去問だけでは合格できない」

まず、この事実をしっかりと認識して下さい。