「入学時特別増額貸与奨学金」の内容
前回の記事では日本学生支援機構の第一種奨学金と第二種奨学金について説明しました。日本学生支援機構には、さらに「入学時特別増額貸与奨学金」というもうひとつの制度があります。長ったらしくて覚えにくい名称ですよね(笑) 保護者からも時々、この奨学金の意味がよく分からないという質問を受けることがあります。
入学時特別増額貸与奨学金は、第一種・第二種奨学金のように毎月振り込まれるものと違って、入学初年度に一度だけ借りることのできる一時金としての有利子奨学金です。
また、入学時特別増額貸与奨学金は、第一種もしくは第二種奨学金の利用者がさらに追加で申し込むことができるものであり、この奨学金だけを借りることはできません。
入学1年目は入学金や新生活の準備、教材費などで2年目よりもお金が必要となります。そこで、入学時特別増額貸与奨学金に採用されると、10万円、20万円、30万円、40万円、50万円の中から希望する金額を選択することができます。
ただし、入学時特別増額貸与奨学金を利用するにあたって成績基準はありませんが、第一種・第二種奨学金とは異なった家庭の収入基準が設けられています。
続いて、少し複雑な「入学時特別増額貸与奨学金」の収入基準について解説します。