徹底して「聞く」心を養成
聖心女子学院は、その創立者をとても身近に感じるため、5月の聖マグダレナ・ソフィア・バラの祝日には運動会が開催され、1年の早い時期に心を一つにしてまとまります。理念・方針が心に親しみをもって刻まれる行事で、自分が勝つのみでなくお互いが助け合う、こうした具体的なつながりを生活を通して積み重ねていくのです。3つの柱である「魂」「知性」「実行力」をバランスよく身につける、これは「聞く」ことに集約されています。姿勢をきちんとしてしっかりと聞くことが根幹。そのために、落ち着きや静けさも必要と考えています。週1回の全校朝礼拝は静かな中で行い、「聞く」心を整え、吸収力を高めます。
12年間を3つに分ける独特のカリキュラムを実践
聖心女子学院の一貫教育のよさは、発達段階を踏まえた教育。聖心では3つのステージが準備されています。■第1段階
小学1~4年生32名クラス。2007年(平成19年)4月から32名となり、基礎・基本・習得の段階。5年生からは大きく成長し、思春期にさしかかるので、次のステージとなる
■第2段階
小学5~中学2年生40名クラス。定着・習熟・伸張の段階。教科担任制により主体的に学ぶ姿勢の定着を目指す
■第3段階
中学3年生~高校3年生40名クラス。応用・発展・深化の段階。進路に対応した選択科目の多様化を重視
初等科は基本の型を身につける時期。何を学び、誰といるかが大きいと考えます。学院生活に打ち込み、人との本物のかかわりを身につければ、大きな宝となるでしょう。