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親子の根っこをはぐくむ「行事育」とは? 

親子の根っこをはぐくむ 和文化研究家・三浦康子の「行事育」メソッド。「行事育」とは、和文化研究家・三浦康子が提唱する子育て術です。「行事育」が生まれた背景には、親御さん達の切実な思いがあります。遠回りして後悔しないよう、近道をいきましょう。もちろん、孫育てにも有効です。

三浦 康子

執筆者:三浦 康子

暮らしの歳時記ガイド

和文化研究家・三浦康子の「行事育」

和文化研究家・三浦康子の「行事育」

「行事育」で親子の根っこをはぐくみましょう

「行事育」とは、私が提唱している子育て術です。行事を楽しみながら、根っこ・絆・心・知恵・元気を育むことができるので、「行事育」と名付けました。

行事育が生まれた背景には、親御さん達の切実な思いがあります。私は和文化研究家として長年活動しておりますが、暮らしの歳時記・行事の話をすると、「日本の文化の素晴らしさに改めて気づいた」「知って良かった」と嬉しい声が届く一方、「もっと早く知りたかった」「できることならやり直したい……」と後悔する方も多いのが実情です。

季節や文化を楽しむためなら、大人になってからでも差支えありませんが、行事を楽しみながら親子の根っこを育むことができると知れば、話は別。だから、子育てに活かすチャンスを逸してしまったと気付き、「もっと早く知りたかった」「できることならやり直したい」と思ってしまう方が多いのです。実は私もその一人で、本質に気付くには時間がかかりました。

 

「行事育」で遠回りせず近道を

「行事育」は子育て、孫育てに役立ちます

「行事育」は子育て、孫育てに役立ちます

お正月でもこどもの日でも、行事の情報といえば由来やしきたり、イベントや商品情報などが主流で、行事に込められた親の思いや、それを表すためのノウハウを知る機会は少ないでしょう。すると、何かと多忙な子育て世代は、今年はいいや…とスルーしてしまうか、保育園や幼稚園任せで終わるか、表面的なイベントになってしまいがちです。確かに、子育て中は何かと大変ですから、合理的にしたいのは当然です。だからこそ、まず本質を知っていただき、自分ができること・やりたいことに反映させて楽しんで欲しいのです。

従来は「興味があればやる」「やれば良さがわかる」というパターンです。すると、「興味がないとやらない」「やらないと良さがわからない」ので、取り立てて関心のない方は遠回りになりがちで、良さがわかったころには子どもは成長し、親は後悔してしまうことになりかねません。

そこで、行事が子育てに効くことをダイレクトに伝えたくて「行事育」を提唱するようになりました。貴重な子育て期間ですから、遠回りせず近道をいって欲しいのです。もちろん、孫育ても同様ですから、おじいちゃん、おばあちゃんにも役立てて欲しいと願っています。
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