セクシュアルマイノリティ・同性愛/LGBT

同性同士でも子どもを授かることはできる!?(2ページ目)

同性同士でも子どもを授かりたいと思ったときに、生じてくるリスクや方法。社会的にはどうなの?といったお話まで満載です!

堀川 歩

執筆者:堀川 歩

同性愛ガイド

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人工授精(AIH・AID)

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問題は医療面だけではないのが現状

人工授精には大きく二種類あります。

  1. AIH(配偶者間人工授精 Artificial Insemination ofHusband)
    夫の精子を使って行う人工授精
     
  2. AID(非配偶者間人工授精 Artificial Insemination of Donor)
       第三者の精子を使って行う人工授精

FTMの方の場合は、婚姻時には生殖機能がありませんので、男兄弟・親族・または精子提供者の方から精子を提供してもらうことになります。なので方法としてはAIDを行うことになります。

しかし、2013年11月の段階では、生まれてくる子どもは嫡出子と認められていないのが現状です。嫡出子として認められないということは言い換えれば生まれてくる子どもに「戸籍」がないということです。その為、法的に実子として記載できるようにするにはAIDで授かった後に特別養子縁組を組む必要があります。また病院によってはFTMの方のAIDは受け付けていない病院もありますので、日本産婦人科学会から指定を受けている病院に要お問い合わせ下さい。

体外受精(IVF)・顕微授精(ICSI)

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かつては試験管ベイビーとも言われていました

体外受精とは受精そのものを身体の外で行い順調に受精・分割した(胚)を子宮内に移植する方法のことです。顕微受精も同じく体外で行う受精ですが分かりやすく説明すると、体外受精は卵子に精子をふりかけて自然に受精させ、顕微授精は卵子に直接、精子を注入し受精させるということです。体外受精は人工受精よりも妊娠率は高まりますが卵子は年齢と共に特に35歳~37歳頃に老化がはじまる為、年齢によっても妊娠率は異なってきます。

しかし、こちらも誰しもが授かれるという訳ではないため、時間や医療費も積み重なってくると負担も大きくなるので、中には自分達で、排卵日もしくはその少し前に精子提供者から新鮮な精子を提供してもらい、針のない注射器で膣内に注入する方法をとられている方もおられます。

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