フレンチ/東京のレストラン

コンラッド東京「コラージュ (Collage)」(2ページ目)

汐留のラグジュアリーホテル「コンラッド東京」のメインダイニングが、2005年のオープン以来、初のリニューアル。前店舗の「ゴードン・ラムゼイ at コンラッド東京」時代からミシュランガイドにて5年連続一ツ星を受賞中の前田慎也氏が引き続きシェフ・ド・キュイジーヌ(料理長)に就任し、モダンフレンチレストラン『Collage(コラージュ)』として2013年8月1日にリニューアルオープンしました。

岩谷 貴美

執筆者:岩谷 貴美

グルメガイド


クリエイティブで芸術的なフレンチとは

さて、いよいよ、お料理に。今回はディナーメニューから 「キュイジニエ コース」2万円のご紹介です(コースにオススメのワインペアリング付き +1万円)。
「小さなおつまみをひと口で」

「小さなおつまみをひと口で」


まず初めに出てきたのは、枝豆と生ハムのミルフィーユとカリフラワーのカプチーノです。スイーツのようなビジュアルですが、生ハムの塩分が効いていて、小さいながらもしっかりと食欲を引き出してくれます。

「シェフからの可愛らしい一皿」

「シェフからの可愛らしい一皿」

桜のチップスでシェフが自ら燻製にしたというスコットランド産サーモン。中には鱒の卵が隠れています。脇に添えられているのはケッパーだけかと思いきや、キュウリを丸くくり抜いて焼いたものもあり、シェフの遊び心が感じられます。

 
オリジナルレシピのパン

オリジナルレシピのパン

それぞれのお料理と共に供されるパンも全て前田シェフのオリジナルレシピです。天然酵母のフランスパンやバターを使わずオリーブオイルで焼き上げたブリオッシュなど、個性的なものばかりです。

 

「フォアグラの焼きプリンundefined巣蜜のクランブル 無花果とグロッグのコンビネーション」

「フォアグラの焼きプリン 巣蜜のクランブル 無花果とグロッグのコンビネーション」

淡い卵色のプリンにスプーンを入れると中がトロリとしていて、濃厚なフォアグラが堪能できるという演出です。無花果のピューレと赤ワインとスパイスのピューレという2種類のソースを添え、ハチミツのクランブルを散らすという手の込み方にも感動します。シェフのスペシャリテのひとつというのも頷ける記憶に残る逸品でした。

「冷たいロブスターのカネロニ仕立てundefined生姜のグラニテと共に 爽やかなモスクワのラバ」

「冷たいロブスターのカネロニ仕立て 生姜のグラニテと共に 爽やかなモスクワのラバ」

カナダ産のロブスターと椎茸をローストして混ぜたものをパスタではなく和梨で巻いているというサプライズなお皿が登場。モスコミュールをイメージして作った生姜とウォッカのグラニテも好相性でした。」

 

「活帆立貝を少し温めてundefinedオシェトラ・キャビア添え ライムとバニラのアンサンブル」

「活帆立貝を少し温めて オシェトラ・キャビア添え ライムとバニラのアンサンブル」

帆立貝をそのままではなく、あえてタルタルにして焼き目をつけているので、香ばしく、旨みもぎゅっと凝縮されています。その上には、セルフィーユのゼリーとキャビアが光り、帆立の周りには魚介のダシとバニラのソースをカプチーノ仕立てにしたものがお皿を覆い尽くしているさまは、まるで海の中に潜む宝石のようです。

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