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満足度が高い廉価ルータ比較 2013年・秋版(3ページ目)

ともすると高性能の無線ルータに目が行きがちだが、ここは廉価ルータの動きにも注目してみよう。今回は、「満足度が高い廉価ルータ比較 2013年・秋版」と題して最近話題の廉価機種を徹底比較してみたい。

岡田 庄司

執筆者:岡田 庄司

LAN・無線LANガイド

アクセス速度

速度計測に利用したアプリ

速度計測に利用したアプリ

さて、何といっても「どの程度電波が届くのか?」「速度はどうか?」の2点が気になるところだろう。

子機をiPhone5として、以下の地点にて計測してみた。速度計測アプリは「RBB TODAY」だ。ルータは、1階の自室にセットしてある。

A地点:無線ルータから1m地点
B地点:隣の部屋
C地点:壁2つ隔てた部屋(2つ隣部屋)
D地点:2階の対角線上の部屋(一番遠い)

測定方法は、同じ場所で10回連続で測定し、最小値と最大値を切り捨て、計8回の平均値を採った。一気に結果を見てみよう。
測定結果

測定結果

結果は有線部が1GbpsのAterm WG300HPが、かなり良い結果になっている。A地点は、ワンルームマンションを想定した同じ部屋の中、B/C/D地点は、戸建住宅を想定し離れた部屋でのアクセスを想定している。

ほかの機種でも、アクセスする場所が、同じ部屋や隣室といった環境であれば、体感的にさほど変わりはないことも分かる。

結論

今回の調査で想定している11gや11n規格のスマートフォンであれば100Mbpsを超える速度は、望めないので有線部が100Mbpsの機種でも特に問題はない。しかし、将来的にはコンピュータを有線接続することも考えられるので、有線部が1Gbpsの機種を用意しておいた方が、得策だ。

今回の調査で有線部が1Gbpsの機種は、Aterm WG300HPだけだ。しかも、速度測定で多機種をしのぐ結果を出している。価格は多少高いが、実売価格で1000円~2000円違うだけなので、ここはAterm WG300HPがベストバイと言っていいだろう。

さらに、Aterm WG300HPはUSBメモリを接続して共有ディスクにすることもでき拡張性にも優れている(下写真参照)。

備考

AtermWG300HP(左)とBuffalo WHR-300HP2(右)にあるルータ機能on/offスイッチ。

AtermWG300HP(左)とBuffalo WHR-300HP2(右)にあるルータ機能on/offスイッチ。
AtermWG300HPにはUSB端子も見える。

ルータ機能を無効にするブリッジ接続が必要な方は、本体に付属するスイッチでルータ機能をon/offにできる機種がお勧めだ。

4機種中、I-O DATA WN-G300Rだけは、ルータ機能をon/offするスイッチが省略されている。ルータ機能をon/offするには、設定画面を表示してDHCP機能を無効にする必要がある。

今回のレビューは、どうだっただろうか。また、折に触れて旬の企画をたて、レビューをお届けしたい。

 

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