どれくらいの授業時間数を受講すれば志望校に届くのか?
納得がいくまで質問をして、受験終了まで安心して任せられる塾を選んでください。
個別指導塾では「生徒一人ひとりに合ったに指導カリキュラムを作成して目的を達成します」と説明します。それは保護者にも子ども自身にとっても安心なことに聞こえるのですが、受験で合格することを目的とした場合は無理が出てきます。受験を考えた場合、受験学年の夏には単元学習をすべて終え、残りの半年は入試問題過去問を解くことで実践的に得点力を高めていく必要があるからです。単元学習を早く終えるほど、入試問題で得点力を高める訓練に時間を使え、入試に有利になります。
受験の合格を目的に通う場合は、通常のコースよりも授業を多めに受講して時間量を増やすしかありません。どれくらいの授業を受講すれば志望校に合格できるのかを聞き、費用を吟味して判断してください。
どんな講師に担当してもらえるか?
個別指導塾は集団指導塾よりも1教室あたりの講師数が多くなります。講師の数が多くなれば、指導経験や指導力にも差が出てきます。集団指導塾では採用試験に模擬授業が課されず、採用後も授業研修会などで指導力を鍛えられる機会があまりないところが多いです。「とにかくじっくり親身に我が子の勉強を見てもらいたい」というというスタンスで塾探しをしているのであれば問題ありません。しかし、難関校の受験を希望する場合は、担当講師の指導実績をあらかじめ聞いておくといいでしょう。志望校が決まっているのなら、その希望を伝えることで、その学校に生徒を多数合格させた指導実績がある講師を担当にしてもらえる場合もあります。
また、担当講師が1年間にどれくらい代わる可能性があるかを聞いておくといいでしょう。個別指導塾は集団指導塾よりも講師の交代が頻繁です。塾によっては毎回の授業ごとに講師が代わるところもあります。そうなると一貫した指導を受けられず、問題の解き方などで子どもが混乱することもあります。
特に大学生がアルバイトで講師を勤めている塾は要注意。大学生アルバイトは、テストやゼミの合宿、サークルのイベントや就職活動などで欠勤することが多くなります。年度途中で辞めてしまうことも多いのが実態です。1年間にどれくらい講師が変わる可能性があるのか、大学生アルバイトの比率はどれくらいのなのかを聞いておきましょう。
講師1人当たり何人の生徒を見るのか
個別指導塾であっても講師と生徒が完全に1対1で指導する形態は稀です。たいていは講師1人が生徒2、3人をそれぞれ個別で指導をします。講師が1人の生徒を教えているとき、その他生徒は問題を解き進めているわけです。講師1人当たりの生徒数が多くなれば、それだけ説明してもらえる時間が減ります。塾によっては5人の生徒を1人の講師が指導することもあります。講師1人当たり何人の生徒を指導をするのかを聞いておくといいでしょう。場合によっては少人数クラスの集団授業を受けた方がいいこともあります。ただ、講師1人当たりの生徒数が少なくなればそれだけ授業料がアップします。入塾した後も、授業料に対して子どもの成績の伸び具合がどれくらいなのか、費用対効果を観察しつつ、上手に塾を利用してください。
いかがでしたでしょうか。入塾前に納得がいくまで質問をして、受験終了まで安心して任せられる塾を選んでくださいね。