映画/口コミでおすすめのサスペンス・ミステリー映画(洋画)

レクター博士による狂気の世界 「羊たちの沈黙」

精神病院に隔離されているレクター博士とFBI訓練生のクラリスの心理戦に、最後までずっとハラハラさせられます。サスペンス映画には、ただ恐ろしいだけのものもありますが、この作品は次の展開を見ずにはいられない面白さがあります。サイコサスペンスの傑作です。狂気の世界に浸ってみてください。

投稿記事

聡明な二人の心理戦と恐怖を描いたサイコサスペンスの傑作

■作品名
羊たちの沈黙

■監督
ジョナサン・デミ

■主演
ジョディ・フォスター、アンソニー・ホプキンス

■DVD/Blu-ray発売元

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


1991年のアメリカの映画です。第64回アカデミー賞において作品賞、主演男優賞、主演女優賞、監督賞、脚色賞の主要5部門を受賞するという快挙を成し遂げました。

■あらすじ
誘拐した女性を殺害し、その皮を剥ぐというむごたらしい猟奇事件が続発します。操作に行き詰ったFBIが任務を命じたのは訓練生のクラリス。この猟奇事件の犯人の手掛かりを知るため、彼女は上司のジャックの指示で精神病院に隔離されている天才精神科医・ハンニバル・レクター博士のもとを訪れます。レクター博士も9人の患者を殺害し、その肉を食した罪で逮捕されていたのです。

レクター博士は捜査に協力する代わりに、クラリスに自分自身の過去を語るよう条件を出します。そして、クラリスは何とかレクター博士から犯人特定のためのヒントを少しずつ得ます。そんな中、上院議員の娘が猟奇事件の犯人に誘拐されてしまいます。精神病院の院長は自分の出世に目がくらみ、レクター博士を牢から出してしまい新たな事件が発生、事態が一変します。クラリスも犯人を特定し、現場に向かった先には……。

最後までずっとハラハラさせられる展開は、サイコサスペンスの傑作といわれるだけのことはあります。何とも恐ろしい話ですが、エンターテイメントとして非常に楽しめる作品です。

聡明な研修生と天才精神科医の心理戦

クラリスとレクター博士が交わす会話は紛れもなく「戦い」です。会話の一つ一つに何らかの意味があり、息をつかせない緊張感があります。クラリスは心を見透かされても必死で恐怖心を隠そうとしますが、彼女が頭脳明晰な女性だからこそレクター博士と対面することができたのでしょう。そして、ジョディ・フォスターの表情はとても美しいです。

残忍なのになぜかスマートで紳士的なレクター博士。アンソニー・ホプキンスには恐ろしさ・気持ち悪さ・格好良さなど、さまざまな人柄を見ました。洞察力と狂気を秘めた人柄をここまで演じられる俳優は少ないと思います。彼の目力には視線を合わせただけで本当にやられてしまいそうです。

怖いのに引き込まれるストーリー

サスペンス映画には、ただただ恐ろしいだけのものもあります。しかし、この作品は次の展開を見ずにはいられない面白さがあります。

ぜひ2時間だけ、狂気の世界に浸ってみてください。


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