子育て/プラス思考の子を育てるコツ

子どもにマネしてほしくないマイナス思考 その11(2ページ目)

ママのポジティブ改革は、マイナス思考の存在を知ることからはじまります。なぜなら、私達の悩みの多くは、しつこいマイナス思考が足を引っ張っているケースがほとんどだからです。「子どもにマネしてほしくないマイナス思考」シリーズでは、子どもに伝わりやすい13のマイナス思考を1つずつクローズアップ。読んでみて、「当てはまるかも」と思ったら、子ども達に伝わる前に、ポジティブ化してしまいましょう!

佐藤 めぐみ

執筆者:佐藤 めぐみ

子育てガイド

ママのポジティブ改革:「脱・べき思考」

記事『自分のせい思考』でも触れましたが、今の日本では、ママは世間から限りなく高い「ママ像」を求められているのが実情です。育児本、テレビ、ネットなど、様々な媒体を通し、「あれしなさい」「これしなさい」とプッシュされ続けていますよね。そんな中に身を置いていることもあり、どうしても、「母親なんだから、子どものために○○しなくちゃ」という考えに至りがちになります。

つまり、私達母親は、「べき思考」に陥りやすい立場にあるのですね。そのことをしっかり考慮し、「今よりもゆるい育児でちょうどいい」と自分への縛りを解いてあげてください。窮屈すぎる現状には、「ゆるい自分」を認めて、受け入れてあげるくらいが上手くバランスがとれるのです。

「脱・べき思考」におすすめのフレーズは、

「~できれば理想的だわ」
「~だといいな」
「よし、ベストをつくそう」

です。「こんなにゆるくて大丈夫?」と思われたかもしれません。でもこれくらいでちょうどいいのです。

実際、「~すべきだ」と「~だといいな」 では、どちらの方がいい仕事ができると思いますか?

それは、後者。力を抜き、ゆるめた方が、逆にうまくいってしまうのです!心って不思議ですね。どうしてこのような現象が起こるのかというと……。

『べき思考』の典型フレーズ「~しなくては」「~すべきだ」だと、口にした途端、ハラハラ、ドキドキがはじまります。その語調の強さが、「失敗は許されないよ」「もう後がないよ」というプレッシャーを生み出します。そんなプレッシャーを抱えたままでは、いざ、とりかかっても、「失敗したらどうしよう!」と気が散って集中できませんね。

一方、「~できれば理想的だわ」「~だといいな」 「よし、ベストをつくそう」には、心地よく背中を押してくれる効果があります。しかも、余計な雑念がないので、集中して力が注げるのです。これまでにも、「なんだかスイスイ物事がはかどる」、そんな経験はありませんか?それは、まさにこれ。「脱・べき思考」の効果なのです。

例えば、

「絶対に1番じゃなくちゃダメ!」

ではなく、

「1番になれたら理想的ね」



「何が何でも完全母乳で頑張らなくては!」

ではなく、

「めざすは完母。ベストをつくすのみ」


頭の中から、余計なプレッシャーを取り除くと、空回りがなくなります。そのおかげで、本来すべきことが見えてきます。この機会に、「べき思考」を捨ててしまいましょう!



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『子どもにマネしてほしくないマイナス思考13』の全リスト
『子どもに正しいプラス思考を届けるために』
『プラス思考の子育て:ママだから伝えていきたいこと』

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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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