乗車の際の注意点
料金は、この記事で紹介しているようなタクシー会社でしたら、メーター制。こちらから何も言わなくてもメーターを動かしてくれます。その他のタクシーでは、車内にメーターがあっても動かそうとしないで、降車時の「交渉」に持ち込もうとするタクシーも多いです。「交渉」と書きましたが、走ってしまった後では実質、相場より高い運転手の言い値になっていまう場合が多々……。長距離以外の場合は、交渉では高くつきますので、乗車時にメーターを動かすようにしてもらいましょう。乗車の際はまずは行き先を告げます。英語が理解できる運転手は少ないので、ガイドブックなどに載っている写真や住所を見せて確認してもらいましょう。車が走り始めたらメーターが動いているかを確認してください。また、メーターの上には運転手の顔写真があります。時々顔写真と運転手が異なる場合がありますが、これは1台を交代で使っているので心配する必要はありません。
タクシーで多発するトラブルと回避策
タクシーでも油断はできない
■高速メーター
ベトナム問わず東南アジアの定番ともなっていますね。「高速メーター」、「ターボメーター」などと呼ばれています。通常の3~5倍程度の速さでメーターが上昇。あっという間にとんでもない金額になってしまいます。
高速メーターに気づいたら、お金を払ってすぐに降ろしてもらい、別のタクシーを見つけましょう。また、あまりにも高くついてしまった場合は相場の料金だけを支払ってください。相手がしつこいようでしたら、「警察呼ぶよ」と脅せば相手も大事にしたくないので引くことでしょう。
■遠回り
迂回したり細道に入ったりと、明らかに遠回りしてメーターを稼ぐ運転手もいます。旅行者は土地勘がないので遠回りされていることにも気づきません。大体の相場を事前に把握しておくことが大切です。
■チップ
最後の支払い時にチップをせがまれることがあります。例えば重い荷物を持ってもらったり、半日から1日チャーターした場合は支払ってもいいのですが、通常運転手にチップを渡すのは考えられません。
■偽札
仏教寺院にお供えする、紙幣に模したお札をお釣りで渡す悪質な人もいます。特に夜は車内も暗いので、お釣りを貰ったらしっかりと確認するようにしてください。
■盗難
これはこちらの不備でもあるのですが、タクシーに荷物を忘れてしまった場合です。ホテルの人に代理でタクシー会社に電話してもらってください。車のナンバーを覚えていたり、シートにある運転手の名刺を取っていれば話は早いのですが、基本見つからないと思ってください。良心のある運転手なら届け出てくれますが、現金、パソコン、携帯電話などの貴重品が見つかる可能性はごく薄いです。