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一人っ子家庭の教育費で注意したいこと(2ページ目)

20年前と比較すると、一人っ子の家庭の割合がぐんと増えています。一人っ子の家庭は、きょうだいがいる家庭に比べると家計に余裕があるように思えますが、実はそうでもないかもしれません。どんな注意点があるのでしょうか。

鈴木 さや子

執筆者:鈴木 さや子

学費・教育費ガイド

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一人っ子だからこそお金がかかることも

ご相談の場面でよく聴こえてくるのが、こんな声なんです。

「一人っ子だから、本人のやりたいことは何でもやらせたい」
「いつも一人で遊ぶので、おもちゃはいっぱい与えたい」
「寂しくないようにペットを飼おうと思ってる」
「一人っ子なので、協調性が育つよう習い事は色々やらせたい」

実は、一人っ子家庭に共通する無意識な気持ちが「一人っ子だからお金がかからない」というもの。これが意外と盲点なのです。

教育費ひとつとっても、進路によってあまり変わらないケースもあり得ます。一人っ子だからと小学校から大学まで私立に行かせた場合、子どもが2人いても、小学校から高校までは公立で進んだ場合は、前者のほうが高くなります(下表参照)。また、習い事や部活、留学、その他の娯楽費などに関しても、どうしても本人が望むものはすべて叶えてあげようとする傾向も。
異なる進路による教育費の比較例

極端なケースですがあり得ます(※クリックで拡大)


お金が貯まる人の共通点は「意識してお金を使うこと」です。同じ収入でも、一人っ子ならお金が余るかというとそうではありません。「一人だから大丈夫」という気持ちが、ついついお財布の紐を緩ませてしまうのですね。

今後のライフイベントを見据え、必要な貯金をおさえた上で、今使えるお金の中で、教育費をかけていきましょう。子どもの数に関係なく「本当に必要なことは何だろう」と熟慮しながら、子どもにお金をかけていきたいものですね。

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