世帯年収が下がっていても、子どもにかかる学習費は逆に上がってきているという現状を、『世帯年収「減」時代の教育費負担の現状』でお伝えしました。教育費にかけるお金は、一体どのように考えればいいのでしょうか。

教育費以外の支出を削って捻出

日本政策金融公庫の調査では、教育費の捻出方法と、節約している支出項目について、このような結果が出ています。

■教育費の捻出方法と節約している支出
教育費の捻出方法と節約している支出

教育費の支出は削れない親が多いもの(クリックで拡大)


教育費以外の支出を削って捻出していると答えた家庭が最も多く、その回答者にどの費目を削っているのかを訊いたところ、半分以上が旅行・レジャー費、衣類の購入費、食費と答えています。

バランスの崩れた教育費捻出に潜む落とし穴

赤字家計になってきたと感じても、教育費にはメスを入れてはならないと考えている家庭が、多いように思います。もし、教育費にあてる割合が高すぎて、その他の費目や貯金にまわす金額が低くなりすぎると、次のような落とし穴が考えられます。

■貯金ができず、ライフプランの変更に対応できない

教育費に費やすあまり貯金ができず、子どもの浪人や留学、また親の介護などライフプランに変更があった時に、フレキシブルに対応ができないかもしれません。

■住宅資金や老後資金が準備できない

貯め時(小学校低学年まで)に貯めることができず、マイホームをあきらめる、または無理して買いその後の返済が苦しくなるかもしれません。また、老後資金の貯金が十分にできず、子どもが大学卒業した定年間近に「貯金0円」なんてことに!

■子どものお金の価値観への影響
親が苦労して学費を出していることを知らずに大学進学。「もらえるのが当然」と考える子どもになってしまうかもしれません。

それでは、どうしたらちょうどよい「お金のかけ方」が見つかるのでしょう。次ページで、お金のかけ方を考える手順の一例を紹介します。