過去の高額判例を見ると意外な結果が
事故は誰しも避けたいもの。万一被害者、加害者になった時のために保険で万全の備えを
この賠償額は、事故による傷害を負ってその後の生活を送るためには大きな補償が必要になることを意味します。これを如実に物語っているのが、過去の事故の高額判例です。
■交通事故による高額判例
賠償金 3億8281万円 後遺障害 男性29歳 会社員
賠償金 3億7866万円 後遺障害 男性23歳 会社員
賠償金 3億6750万円 死亡 男性38歳 医師
賠償金 3億6243万円 後遺障害 男性14歳 中学生
賠償金 3億5978万円 後遺障害 男性25歳 研究員
上記は、保険料率算出機構「交通事故高額賠償判決例(人身事故)」から抜粋したものです。20の判例が掲載されている中から、高額順に5例を引用しました。そのうち死亡で高額判例となったのは1例のみ。ほかに15例の高額判例が掲載されていますが、この1例を除き全て後遺障害によるものとなります。
事故が減っていても重傷者率は変わっていない
交通事故に対する意識の高まりから、事故件数、死亡事故、負傷事故は減少傾向にあります。しかし、すでに述べたように、重傷者率は大きな変化を見せていません。「事故が減っているから賠償額が少なくてもいい」「自賠責保険だけでいい」とはならない理由がここにあります。任意保険は車に乗る限り不可欠です。加害者になった時の備えは対人賠償で、被害者になった時の備えは人身傷害補償+αで、しっかりとリスクに備えておきましょう。
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