収入格差婚、円満の秘けつは?
2人の結婚前の生活習慣が違うと、結婚後の生活をどうするかが難しいところ。食事の内容もお互いが満足できるところを探したい
収入格差婚にありがちな5つのトラブルと予防策をご紹介しましょう。
<目次>
収入格差婚の夫婦のお金トラブル&予防策
1:生活における「普通」のレベルの差のすり合わせを
収入が違うカップルとはいっても、結婚まではトラブルもなくお付き合いができていたはずです。デートなどでもお互いの収入格差は意識をし、解決してきたと思っていることでしょう。でも毎日の生活となると、話は変わってきます。「普通」「当然」と感じるレベルが少しずつ違ってくるのです。例えば、普段の食事に対するコスト感覚の違い。高収入だと1食にかけるお金も高額で、品数たっぷりの1汁3菜などが当たり前だと思っている人が多いでしょう。食事にお金をかけられないお財布事情であれば、単品で単価の安いおかずが普通の食事風景となることも。収入格差カップルにとっては、普通の食事のイメージがかけ離れているため、お互いに求めるレベルや満足するレベルが変わってきます。
食事以外でも、住まいや家具、家電のように、住環境などの生活の基盤となるものでも、「普通」の違いが出てきます。お互いの「普通」が違うと、お互いの生活満足度にも差が出て、不満がたまってしまいます。ここは、しっかりと2人で「普通」のレベルをすりあわせておくことが大切です。
2:生活費の分担比率は安易に決めない
収入格差カップルにとっては、1カ月の生活費を決めることも難しくなります。毎日の生活にかけるコスト意識が違うためですね。それ以上にトラブルになりがちなのが、生活費の分担比率。大きな差があれどもお互い働いていると、生活費も分担することになります。高収入側から見ると、「たいした金額ではないから、これくらいは払っておいて」と思っても、言われたほうは高負担になります。収入の金額比が5対2だからといって、生活費をその割合で負担すると、負担率は大きく変わります。
収入格差カップルは、お互いの収入を合計してやりくりするといいでしょう。
以上、収入差からくる夫婦のトラブルを2つご紹介しました。他にも、交友関係や生活習慣の違いからくるトラブルがあります。
3:友人とのお付き合い格差には目をつぶる
結婚前からの友人とのお付き合いは、お互い尊重することが大切
これは悲しいことですが、2人で話し合って解決できるものではありません。お互いのお付き合いにかかるお金には目をつぶって、別会計にしておくほうが無難です。決して、相手の交友関係まで口をはさむことはないようにしましょう。結婚前からのお付き合いですから、相手の交友関係を尊重することが大切です。
高額な交際費が気になるのなら、それぞれのお財布から出すようにすればいいですね。家計費や自分のお小遣いが減ることはないと割り切りましょう。
4:生活習慣の違いも受け入れる
お金とはあまり関係がありませんが、生活習慣の違いでトラブルになることもあります。高収入の人は、仕事人間であることが多いもの。休日にプライベートのイベントを予定していても、仕事が入ると仕事優先で、プライベートのイベントがキャンセル、という話をよく聞きます。夫婦どちらもが仕事重視の考え方であれば問題ないのですが、どちらかだけが仕事重視となると、これが元でトラブルになることも多いでしょう。この手のトラブルが続くと、夫婦関係が危機的な状況になることも予想されます。
相手の立場や価値観をお互いが理解することが大切です。
5:実家の格差は超えられない溝
最後に、実家どうしの収入格差トラブルについてみてみましょう。多くの収入格差カップルは、その実家のお財布事情にも格差がでることが多いものです。結婚となると、両家のお付き合いが始まります。結婚式のセレモニーはもちろん、その前に行われる顔合わせや結納など、たくさんの行事があります。また、結婚後の新居や家具家電製品の準備など、2人だけでは決められないことも。
妊娠・出産となると、それらのお祝いごとの行事もたくさんあります。節句人形をどちらが用意するか、その質や値段で両家がトラブルになるということもよく聞きますね。
収入格差がなくても、実家も含めたイベントはトラブルになりがちです。これに加えて、お財布事情の違いがあると、トラブルの多発は不可避でしょう。避けるためには、夫婦2人がお互いの親を納得させたうえで、カップルがイベントの主導権をにぎることです。そのためには、夫婦2人でしっかり話し合い、イベントにかかるお金などを決めることが大切ですね。
いかがですか? 収入格差婚のトラブルは、お互いを思いやることで避けられるものです。収入格差は結婚前からわかっていること。結婚前に2人の生活を計画しておくと安心です。
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