国際的な影響力を持つ、中国最大の芸術エリア・798芸術区

北京798芸術区「東京画廊前」

798芸術区。散策しているだけで楽しい緑溢れる芸術空間

798芸術区は世界のアート界を震撼させてきた中国の現代アート(当代芸術/ダンダイイーシュー)が結集するエリア。60万平方メートル強という巨大な芸術区は、ここ数年で商業化を経て、誰でも楽しめる一大エンターテインメントエリアへと発展! ギャラリー巡りはもちろん、食事やショッピングもエンジョイできる人気スポットです。

798芸術区って?

北京798芸術区「メインストリート」

この道をまっすぐ進むと右手に東京画廊など見所集中エリアに…

北京798芸術区「芸術作品」

敷地のあちこちにポップなオブジェが点在!

北京の北東部、北京国際空港へ延びる高速道路沿いに位置する芸術エリア。もともとは軍事機器や半導体などを生産していた工場群“718聯合廠”のあった場所で、718聯合廠の一部が“798廠”という名称で呼ばれていました。

その後、工場は次第に閉鎖され、がらんどうとなった建物を、2000年頃から、現代アートのアーティスト達がアトリエとして使用するようになったのがその起こり。798廠から発展したころから、このエリア一帯が“798”と呼ばれるようになったというわけです。

 

798芸術区の歴史と発展

北京798芸術エリア「東京画廊」

798で最も早くオープンした東京画廊の外観

北京798芸術区「ストリートアート」

建物のあちこちに描かれるストリートアートもなかなか楽しい

798が国内外で有名になりだした当初は、まだここは政府非公認のエリアで、「いつ取り壊しになるか」という不安が充満していました。元来、中国の現代アートは“反体制”を原動力としたものが多く、初期の798は今よりもっと研ぎ澄まされた空気が漂っていたのを覚えています。

計画では2005年までに取り壊される予定でした。それを反対するアーティスト達が2003年、「798再生」というイベントを開催し、国内外に798の存在価値をアピールしたのです。

 

北京798芸術区「中国茶ギャラリー」

B.T.A.P.(東京画廊)附近にある中国茶をテーマにしたギャラリー

そのかいあって、世界のメディアで頻繁に798が取り上げられるようになり、海外での知名度があまりにも高くなったことから、政府が798を芸術区として正式に発展させていくことを決めたというわけです。

それからは、あっという間に商業化がすすみ、やや俗化した感はありますが、798芸術区は中国現代アートの発信地というだけでなく、映画やアニメの制作スタジオ、レストランやカフェ、雑貨やブティックが集まる総合エリアへと発展。常に何かしらのイベントが開催され、連日多くの人々で賑わっています。