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橋口亮輔監督最新作『ゼンタイ』(3ページ目)

橋口亮輔監督の新作映画『ゼンタイ』が、8月31日(土)からテアトル新宿で公開されます。特にゲイ映画というわけではありませんが、ゲイ的にはわりとなじみやすい世界でもあり、深い癒しを得られる作品だと思います。ぜひご覧ください!

後藤 純一

執筆者:後藤 純一

同性愛ガイド

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『ゼンタイ』とは

「ゼンタイ」

  

多くの有名俳優をマネージメントする俳優事務所「アプレ」が主催する若手俳優のためのワークショップから誕生した映画です。俳優のエチュード(即興の芝居)をもとに作られた6編のエピソードを、橋口監督がかねてからあたためていた「ゼンタイ」の世界と絡めて、総勢41人が出演する異色のオムニバス・コメディへとまとめあげました。

撮影はたったの3日間(2日間の室内撮影+半日ロケ)、制作費はたったの220万円(通常の映画の約1/00)ながら、橋口監督の絶妙な演出、スタッフたちの創意工夫、無名の俳優たちの情熱が見事にマッチし、62分の傑作映画が誕生しました。

初めは15分の『ゼンタイ(特別版)』という短編で、今年の5月、『+1 プラスワン vol.4』という3人の監督のオムニバス作品として公開されました。が、ワークショップでの俳優さんの演技もよかったし短編ではもったいないということで、監督が「完全版」をつくることを決め、今夏の公開が予告されていました。

ゴトウも橋口さんの大ファンで、ひさしぶりの新作を楽しみにしていたのですが、8月20日、新宿二丁目の「ArcH」で『ゼンタイ』のゲイ向け試写会が開かれ、この作品をひと足早く観る幸せにあずかることができました。次のページでレビューをお届けしたいと思います。

<ストーリー>
草野球のメンバー、コンパニオン、レジ店員、主婦など、ありふれた景色の中で普通の日々を送っているものの、さまざまな苦悩や憤怒を抱えている者たち。そんな彼らが愛してやまないのが、ゼンタイとも呼ばれる全身タイツ。タイツで全身を覆ってしまうことで、性差、ルックスの良し悪し、プライド、社会的地位といったものから解き放たれ、何も持たない人間として真の自由を謳歌することができるのだ。そんな積もりに積もったストレスを抱えた全身タイツ愛好家たちが、カラオケボックスでオフ会を開く…

ゼンタイ
2013年/日本/監督・原案・脚本:橋口亮輔/製作・配給:テンカラット、アプレワークショップ、映画「ゼンタイ」を応援する会/出演:篠原篤、中島歩、成嶋瞳子、岩崎典子ほか/8月31日(土)からテアトル新宿でレイトショー (予告編はこちら

※なお、初日である8月31日(土)21:40~の上映では、橋口監督による舞台挨拶が予定されてます。また9月1日(日)~13日(金)には毎晩、橋口監督×ゲストによるトーク・イベントが行われるそう(ゲストなどの詳細は、こちらをご覧ください)

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