ブルージュは「美食の都」?

レストラン・カフェに囲まれている

街の中心マルクト広場

今では、「静かな古都」となってしまったブルージュですが、古くから商工業・交易で栄え、13世紀には欧州最大の国際貿易都市でした。その後、14世紀末、ブリュゴーニュ家統治下に入ってからは、宮廷文化が花開き、欧州最高の文化芸術都市に。その栄華を求めて、何度も攻め込んできたフランス国王軍を、市民や職人達が勇敢に戦って打ち破り街を守ったことは、今でもブリュージュや西フランダースの人々の誇り。そして、文化の真髄ともいえる「美食」が、実は、ここブルージュで生まれ、歴史を経て、次第にフランスへ伝わって行った、「つまり、フランス人にグルメを教えたのは俺達!」というのが地元説です。

フランス人がこれを認めるかどうかは別として、確かに、ここでは何も知らずに飛び込んだレストランでも、そこそこ美味しい。観光地にありがちな、看板に偽りだらけのぼったくりも、ぞんざいな接客も聞いた事がありません。人口12万弱の小さな街ブルージュの周辺に、ミシュランガイドの星付きレストランが約10軒(うちDe KarmeleitとHertog Janは3つ星)もあるのがグルメの裏付けかも。

片言の英語やフランス語(注)でなんとか意思疎通を図ろうとする外国人旅行客には嬉しいほど優しく、大げさ過ぎないホスピタリティでもてなしてくれます。「きっと、パリやロンドンやブリュッセルみたいな大都会とちがって、ここで働いている人はほとんどが地元っ子だから」とは、観光局の説明。「わが町に興味を持ち、わざわざ足を運んでくれたことがとても嬉しいのよ」と。

備考:ちなみに、今日の現地語はベルギー・オランダ語ですが、西フランダースでは特におっとりした方言を話します。でも、彼らは言葉器用で何語だって対応してくれます。

観光ルートに面しててもお奨めのレストラン&ティールーム

MaximiliaanとMinawaterは同じ経営

ベギン会院のすぐ横

駅からまっすぐ「愛の湖」(Minnewater)を目指し、ベギン会院の静けさを堪能して出てきたら、その道沿い左手に、緑色のテントがかかっているのが、レストランMaximiliaan van Oostenrijk(マキシミリアーン・ヴァン・オーステンレイク)とティールーム’t Minnewater(ミネワーテル)。父子二代の経営で、息子のフレデリックさんは日本のテレビ番組に登場したこともある親日派。ベルギーの地元料理の他、軽食からボリュームのある料理まで何でも。ティールームではクレープやワッフルが美味しい。日本語のメニューもあるので安心。

<DATA>
Maximiliaan van Oostenrijk(マキシミリアーン・ヴァン・オーストレイク)
住所:Wijngaardplein 16-17
TEL:+32(0)50 33 47 23
定休:11~3月は水曜
一品料理の目安:20ユーロ前後

■’t Minnewater (ミネワーテル)
住所:Wijngaardplein 28
TEL:+32(0)50 33 47 46

 

15世紀マキシミリアン一世が幽閉された

マルクト広場ならここ

町の中心、マルクト広場は、多くのレストラン・カフェなど囲まれ、鐘楼の塔や西フランダース州庁舎などの歴史的建造物を前に、いったいどこへ入ればよいかと躊躇してしまいます。どこも悪くはないのですが、一軒お奨めするなら、Café-Brasserie Craenenburg(カフェブラッスリ クラーネンブルグ)。15世紀終り頃、ブルゴーニュ公国のマリーと結婚し、ハプスブルグ家の勢力をこのあたりまで拡大した神聖ローマ帝国皇帝マキシミリアン一世が、一時期幽閉されていたというブルージュ史に残る建物です。

<DATA>
Café-Brasserie Craenenburg(クラーネンブルグ)
住所:Markt 16
TEL:+32(0)50 33 34 02
一品料理の目安:20ユーロ前後
定休:年中無休

 

フランダースの英雄職人兵士2人の名前から

魚介類も、肉類も、評判の店

ブルージュ市庁舎と聖血礼拝堂のあるブルグ広場近くでお奨めなのは、魚介類・肉料理ともに定評のある、Breydel DeConinc(ブレイデル・デゥコーニンク)。フランス軍と戦って街を守った英雄職人兵、ヤン・ブレイデルとペーテル・デゥコーニンクの二人の名前にちなんだ店名(マルクト広場中央には、この二人の銅像があり、二人の名前やモチーフは、フランダース中で見かけられます)。

<DATA>
Brydel DeConinc(ブレイデル デゥコーニンク)
住所:Beidelstraat 24
TEL:+32(0)50 33 97 46
定休日:水曜
一品料理の目安:20~30ユーロ