スウェーデン/スウェーデン基本情報

スウェーデンの通貨とおすすめの両替方法って?

スウェーデンの通貨と効率のよい両替方法をご紹介。海外旅行に行く際、その国ではどんな通貨が使われていて、どのくらい、どこで両替をしたらいいのか悩むところですよね。事前に把握しておき、困らず楽しい海外旅行にしましょう。

サリネン れい子

執筆者:サリネン れい子

スウェーデンガイド

スウェーデンの通貨はクローナ

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スウェーデンの新しい紙幣と硬貨、2017年6月30日に移行完了予定 写真:Sveriges Riksbank

スウェーデンではユーロは使われておらず、通貨は、「クローナ(krona、単数)」。2016年7月現在のレートで、1クローナは約13円です。

クローナのことを、クローネと発音することもありますが、同じ意味。複数形だと、正しくはクローネルになるのですが、外国人旅行者の場合、そこまで厳密に気にしなくてもいいでしょう。

略号では「Kr」、「Skr」もしくは、「SEK」と表示。補助通貨として「オーレ(Öre)」が使われていましたが、現在では使われておらず、買い物をした際に表示される端数は、切り捨てもしくは切り上げられます。

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新しい20クローナ紙幣にはピッピも登場!探してみてください 写真:Sveriges Riksbank

2016年7月現在コインは、1、5、10クローナの3種類、紙幣は、20、50、100、200、500、1000クローナの6種類があります。2015年10月から200クローナ紙幣が導入され、2016年10月からは新たに2クローナ硬貨が加わります。20クローナ紙幣にはAstrid Lindgren(アストリッド・リンドグレーン)、100クローナ紙幣にはスウェーデンを代表する女優Greta Garbo(グレタ・ガルボ)などが選ばれており必見です。1000クローナ紙幣は、あまり一般的に使われていないために、小さなお店ではおつりに困ったり、使えなかったりするので、両替の際には、500クローナ紙幣もしくはその他の紙幣にしておくとよいでしょう。
 

 

スウェーデンは通貨の移行期

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10クローネ以外のこれらの旧紙幣と硬貨は使えなくなりますので、ご注意ください。

現在スウェーデンは、新しい紙幣とコインへの移行期で、2017年6月30日に完了予定です。2015年10月に、20、50、200、1000クローナ紙幣が新しく導入され、2016年10月に100、500クローネ紙幣と1、2、5クローナコインが新しくなります。このため、旧紙幣の20、50、1000クローナ紙幣は、2016年6月30日に使えなくなりました。まだ少し先ではありますが、2017年6月30日に旧型の100、500クローナ紙幣と1、2、5クローナコインが使用できなくなります。旅行に来て、お金を持ち帰る際にはご注意ください。
 

スウェーデン通貨への両替は、両替所がおすすめ

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黄色い看板が目印のスウェーデンの両替所「FOREX(フォレックス)」

スウェーデンで両替ができる場所は、両替所、銀行、ホテルの3カ所。日本円で両替ができるので、ドルやユーロなどを準備する必要はありません。最も効率が良いのは、両替所になります。両替所は、空港、バスターミナル、鉄道の駅などの旅の玄関口には必ずありますし、スウェーデンの大中都市であれば必ず町の中にもあります。

両替所が複数ある中で、最も目に付きやすく多くのところにあるのが、「FOREX(フォレックス)」、もしくは、「X-change(エックス チェンジ)」という両替所でしょう。両者とも手数料は1回50クローナ(約650円)。そもそも物価の高いスウェーデンのこと。細かく何度も両替をするよりも、ある程度まとめて両替のほうがいいでしょう。両替所のレートは多少違いますが、それほど差はありません。

スウェーデンの銀行は、現金の取り扱いを行っていない所もあり、一部の銀行では両替をすることができません。手数料も銀行は両替所の倍ほどかかります。また、多くのホテルで両替が可能ですが、10%ほど手数料を取られますので、緊急事態を除いてはお勧めできません。

いつ、どこで、どのくらい両替する?

空港の銀行や両替所は、飛行機の離発着のある時間帯は、早朝から夜まで毎日営業しているので、到着後に両替が可能です。ストックホルムやヨーテボリといった都市の場合は、駅や町の中の両替所は日曜日でも営業をしていますが、地方都市の場合は、営業していない場合もありますので、到着する曜日によっては、空港で数日間分両替をしておくとよいでしょう。
 

スウェーデン通貨へ日本で両替をしてから渡航

成田空港では日本円からクローネへの両替も可能です。GPA外貨両替専門店のレートを見ると、日本での方がレートはよくないですが、手数料がかからないので金額によってはお得ともいえます。日本からスウェーデンの地方都市を直接訪れる場合は、到着時刻や日にちによっては両替が簡単にできない場合も考慮し、日本の空港で多少お金を両替しておくというのも一案。
 

スウェーデンはカード社会

スウェーデンでは、VISA(ビザ)やMasterCard(マスターカード)など有名なクレジットカードは、ほとんどの場所で使用が可能です。ただし50クローネ(約650円)以下の買い物でクレジットカードを使用すると手数料をとられる場合があります。クレジットカードを利用する際に、暗証番号コードがなかったり埋め込み式のチップがついていない場合は、パスポートなどの身分証明書の提示を求められます。

スウェーデンで現金を必要とするのは、例えば、蚤の市や屋外マーケットでの買い物、トイレの使用料など。特にトイレの使用は小銭を必要としますので、両替時には細かいお金を入れてもらうようにするとよいでしょう。スウェーデンではお店でお金をくずすことができませんのでご注意を。小額の買い物には現金、ある程度まとまった買い物や支払いなどはクレジットカードと、両方を上手に活用することをお勧めします。
 

ATMを使って現金を引き出す

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スウェーデン国内の至る所にあるATM

スウェーデンには、どんな町にも必ずATMがあり、24時間使用できる場合がほとんどです。このATMから「国際キャッシュカード」等のカード、もしくは、VISA(ビザ)やMasterCard(マスターカード)などのキャッシングサービスで現金を引き出すことができます。時間や曜日に制限がある両替所や銀行と異なり、その日のレートで必要な分を引き出せるので大変便利です。ただし、利用の際に手数料がかかる場合がありますので、お持ちのカード会社に旅行前に確認をして賢く利用されるとよいでしょう。

ATMを使って現金を引き出す方法は、スウェーデン旅行の基本情報記事をご覧ください。


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※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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