イタリア/イタリアのおすすめエリア

フィレンツェ、ボローニャ他中部イタリア(5ページ目)

南北に長いイタリア半島のちょうど真ん中あたりに位置する中部イタリア。拠点となる街は、フィレンツェやボローニャです。美しい田園風景が広がるトスカーナ州の小さな町「シエナ」や、グルメな街「パルマ」や「モデナ」、独立国家「サン・マリノ共和国」などもこのエリア。各町へのアクセスもご紹介しています。

岩田 デノーラ 砂和子

執筆者:岩田 デノーラ 砂和子

イタリアガイド

フィレンツェから行く世界遺産の町1 シエナ

シエナ観光のメインとなるカンポ広場

シエナ観光のメインとなるカンポ広場

トスカーナ州のほぼ真ん中に位置するシエナは、フィレンツェと並び称される中世の面影を残す街。1995年には街自体が「ユネスコ世界遺産」に指定されています。

アクセスには、フィレンツェからバスが便利。フィレンツェ中央駅そばに乗り場があるSITA社のバスで、糸杉が立ち並ぶトスカーナの田園風景の中を走り抜け、約1時間15分程度で街の中心に近いグラムシ広場に到着できます。鉄道駅もありますが、線路が迂回するため時間がかかり、また、シエナ駅と街の中心とは距離があるので、あまりオススメしません。

緩やかな傾斜を描くカンポ広場、レンガ造りのマンジャの塔、大理石のドゥオモ、シエナ派の膨大なコレクションを誇る国立絵画館などが見どころです。街の規模は小さく、半日もあればぐるりとまわれてしまうので、フィレンツェから日帰りの旅で組み込むことが可能です。

フィレンツェから行く世界遺産町2 ピサ

生で見ると大迫力のピサの斜塔

生で見ると大迫力のピサの斜塔

「ピサの斜塔」で有名なピサの街。白い大理石の巨大な塔が傾いているさまは、写真やガイドブックでよくお目にかかりますが、生で見ると、その迫力に驚かされます。傍らに建つ、ピサ・ロマネスク様式の荘厳なドゥオーモと並ぶ様子は印象的。斜塔を眺めるドゥオーモ前の広場全体が、1987年に「ユネスコ世界遺産」に指定されています。

カンポサントにある名もなき人のお墓。凝ったデザイン

カンポサントにある名もなき人のお墓。凝ったデザイン

洗礼堂、カンポサントなど、見どころはこの広場に集中。斜塔に注目が集まり、訪れる人もまばらではありますが、広場にある「カンポサント(納骨堂)」はじっくり見ると面白い。有名な作家ではなく、無名作家が残したさまざまな彫刻が施された大理石の棺などが並んでおり、生の歴史を感じることができます。

アクセス方法は比較的簡単。フィレンツェ中央(サンタ・マリア・ノヴェッラ)駅からトレニイタリアのレッジョナーレ(鈍行)に乗り、約1時間~1時間30分でピサ駅に到着します。駅からドゥオモ広場までは、市バスか徒歩。距離的には2キロ程度なので、ピサの街を散策しながらアクセスしても。

 

フィレンツェから行く世界遺産町3 ピエンツァとオルチャ渓谷

ほのぼのとした中世の街・ピエンツァ。世界遺産ながら観光客も少ない穴場

ほのぼのとした中世の街・ピエンツァ。世界遺産ながら観光客も少ない穴場

東西約400メートルの小さな小さな町ピエンツァは、15世紀に当時の法王ピウス2世によって再構築された中世の街。周囲の風景と溶け込むように設計された街は美しく、500年を経た今でも、建築当時と変わらない姿を見ることができます。

ピウス2世広場やピッコローミニ宮殿、大聖堂などを含めた歴史地区全体が、1996年に「ユネスコ世界遺産」に指定されました。この街を取り囲む「オルチャ渓谷」もその景観の美しさから、2004年から「ユネスコ世界遺産」です。

歴史と大自然が美しく融合するこの街へのアクセスは、バスか車。バスの乗り継ぎは少々難しいので、手軽に行きたい場合は、このエリアを日帰りで周る現地ツアーを利用するのもひとつの方法です。 
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