昔のままのヨーロッパに出会える国、クロアチア

ドゥウロヴニクの街並み

真っ青なアドリア海とオレンジ色の屋根が広がるドゥブロヴニクの街並み。多くの人がイメージするクロアチアの景色に出会える街。

九州の約1.5倍の面積に、人口約440万人と1000を超える島々を抱える東欧の美しい小さな国、クロアチア。そんな小さな国には毎年、自国人口の2倍以上ある1000万人近い観光客が訪れます。クロアチアの国家、「美しきわが祖国(Lijepa nasa domovino)」のタイトル通り、言葉では尽くしがたい程美しい風景にこの国ではたくさん出会うことができます。

どこまでも青く澄みわたる美しいアドリア海、ため息がでるくらいロマンチックな海辺の街々、神秘的な湖と森、心休まるのどかな風景、中世のヨーロッパの街並みが残る内陸部の街々……クロアチアの見せる様々な表情が、世界中の人々を魅了してやみません。

クロアチアは何千年にも渡り西と東、様々な異なる文化が出会う場所でもありました。ローマ帝国、オーストリア=ハンガリー帝国、オスマン帝国など、長い時間の流れの中でたくさんの国や文化の影響を受けてきたクロアチア。現在でも、様々な文化から受けた影響を垣間見ることができます。

訪れる都市によって雰囲気や気候(詳しくは「クロアチアの季節・気候・服装アドバイス」を) など大きく異なるのも、クロアチアの特徴。特に内陸部とアドリア海沿岸部の都市では、かなり印象が変るはずです。一方で、どの都市にも言えることは、一歩路地裏に足を踏み入れると何百年も昔にタイムスリップしたような感覚が味わえる「昔のままのヨーロッパ」に出会える国だということ! ここではクロアチアを6つのエリアに分けて、それぞれのエリアの特徴をご紹介します。

ダルマチア地方

ダルマチア地方

緑と青のコントラストが美しい、自然溢れるダルマチア地方の静かな入り江

青くどこまでも澄み渡る美しい空とアドリア海、海に浮かぶ緑の島々、オレンジ色の屋根の家に、猫たちがのんびりくつろぐ石畳の細い路地……多くの人が持っているクロアチアのイメージは、ダルマチア地方といえるでしょう。人気観光都市のドゥブロヴニクやスプリットもダルマチア地方に属します。美しい海や街並みだけではなく、古代ローマ遺跡など多くの歴史的建造物が存在するダルマチア地方は歴史ロマンと伝説に溢れており、見所満載のエリアです。

ジブリの「紅の豚」や「魔女の宅急便」に登場するのような景色に出会いたいたければ、ダルマチア地方へ旅をしてください!

ダルマチア地方についての詳しい記事はこちら>>>

クロアチア・北部ダルマチア地方
クロアチア・中部ダルマチア地方
クロアチア・南部ダルマチア地方

リカ地方

プリトヴィッツェ国立公園

リカ地方に位置するプリトヴィッツェ国立公園。美しい自然豊かなリカ地方の象徴。

マラ・カペラ山脈とリチカ・プリェシャビツァ山脈に囲まれた大自然の宝庫リカ地方。ヨーロッパでも最も清らかだと言われる水源がいくつも点在し、世界自然遺産に登録されているプリトヴィッツェ湖群国立公園も位置しています。

緑が溢れる小さな村が点在しており、村の中を縫うように川や滝が流れています。どこか幻想的で懐かしい、心の原風景に出会いたければリカ地方へ。プリトヴィッツェ国立公園での散策や川での魚釣りなど大自然が楽しめるこの地方は、ザグレブからの日帰り旅行先としても人気です。

イストラ地方

プーラの円形競技場

プーラにある古代ローマ時代の円形競技場。ローマ遺跡が数多く残るクロアチアの中でも特に保存状態が良い遺跡のひとつ。

「イストラ」はクロアチア最大の半島。太陽がきらきらと輝くイストラ地方では、ダルマチア地方と同じくオリーブやぶどう、ラベンダー栽培が盛んです。

海沿いではローマ遺跡が残る街やヴェネチアを彷彿とさせるロマンチックな街並みや入り江の散策が楽しめますが、イストラの魅力はそれだけではありません。海を離れ内陸に入ると空気は一変! 中欧の雰囲気が漂うイストラ地方は、海も山も満喫できるエリアなのです。

イストラ半島内陸の森は「トリュフが眠る森」としても知られています。海の幸、ワインやオリーブオイル、トリュフなど、イストラ地方は美味しいものの宝庫なのです!

イストラ地方についての詳しい記事はこちら>>>クロアチア・イストラ地方


クヴァルネル地方

リエカのメインストリート

クヴァルネル地方の中心都市リエカ。オーストリア風の建物が立ち並ぶ整然とっした街。

夏は海が美しく、冬でも寒さが比較的穏やかなクヴァルネル地方。この地方は19世紀、クロアチアがオーストリア・ハンガリー帝国の支配下に置かれると、オーストリアを中心とするヨーロッパの貴族や政治家、科学者や芸術家など文化人の避暑地、保養地として発展してきました。また、クルク、ツレス、ラブ島など大小様々な島を抱えているエリアでもあります。自然豊かなこのあたりの海にはイルカが生息しており、運がよければ泳ぐイルカの群れに出会えるかもしれません。ザグレブからも近いので、夏になるとたくさんのザグレブっ子もバカンスに訪れます。

ザグレブと中部クロアチア

ザグレブのメインストリート

ザグレブのメインストリート「イリツァ」通り。歴史ある街並みの間を縫う様にトラムが走る。

首都ザグレブは古きよきヨーロッパの薫り、どこかノスタルジックな雰囲気が漂う町。1000年近い歴史を持ち、政治や芸術、学問の中心的都市として発展してきました。町には大学や数多くの博物館や美術館、ギャラリー、そして美しい公園が点在。首都と言ってもこじんまりとした街なので、主や観光スポットは1日もあればのんびりと歩いて回りきることができます。ザグレブの観光は「クロアチアの小さな首都ザグレブを満喫1日観光プラン」を参考にしてみてください。

ザグレブ周辺はクロアチア中部地方と呼ばれるエリアで、緑の丘陵や穏やかな川、牧歌的な景色と中世の面影を残す土地です。森林やブドウ畑が広がる静かで落ち着いた雰囲気のこの地は、古くからヨーロッパ貴族を魅了してきました。クロアチアで一番美しくロマンチックなお城と評判のトラコスチャン城など、中世のロマンチックなお城もあちらこちらに。この地方に位置するフレビネ(Hlebine)という村やその近辺はクロアチアの素朴芸術(ナイーブアート)が誕生した地。ナイーブアートのガラス板に描かれている、心休まるのどかな風景がこの地には広がります。

スラヴォニア地方

スラヴォニア地方の夕日

平らな土地がどこまでも広がるスラヴォニア地方の夕暮れは美しい

平らで長閑な風景がどこまでも広がるスラヴォニア地方。ドラヴァ川とサヴァ川に挟まれた自然豊かなこの土地はクロアチアの主要な農業地帯でもあり、多くの穀物やワイン用のぶどうが栽培されています。またこの地方にはヨーロッパ最大級の沼沢地帯(コパチュキ・リト自然公園)が広がります。アカシカや渡り鳥をはじめ、2000種を超える数多くの動植物が生息し、そこはまさに生き物の楽園!自然豊かなスラヴォニア地方の象徴です。
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