クロアチア/クロアチア基本情報

クロアチア・中部ダルマチア地方

北部、中部、南部と3つの地域に分けられるクロアチアのダルマチア地方。今回ご紹介する中部ダルマチア地方は、スプリットのディオクレティアヌス宮殿、古都トロギール、フヴァル島のスターリ・グラド平原と、3つもの世界遺産を抱える見所満載の地域です!

小坂井 真美

執筆者:小坂井 真美

クロアチアガイド

3つの世界遺産を抱える
中部ダルマチア地方

北部、中部、南部と3つの地域に分けられるクロアチアのダルマチア地方。今回ご紹介する中部ダルマチア地方は、スプリットのディオクレティアヌス宮殿、古都トロギール、フヴァル島のスターリ・グラド平原と、3つもの世界遺産を抱えます。

また中部ダルマチア地方は、大型フェリーも発着する港町スプリットが位置します。クロアチア北部のリエカや南部のドゥブロヴニクなどを結ぶ国内フェリーの他に、お隣のイタリアとクロアチアを結ぶ国際フェリーも発着しています。特におすすめなのがスプリット・ドゥブロヴニク間のフェリー。アドリア海に浮かぶ島々を船でのんびりと潮風に吹かれながら巡る旅は最高です! 今も大昔から変わらないであろう、青く輝く海と歴史薫る島々を巡る船の旅はきっと特別なものとなるはずです。

ローマ遺跡内に人々が暮らす町
スプリット 

スプリット

古代ローマ遺跡内に人々が暮らす街「スプリット」 (C)Croatian national tourist board Author : Hrvoje Serdar

首都ザグレブに続く、クロアチア第二の都市スプリット。古代ローマ遺跡中に現代の人々が暮らす、不思議な光景がこの街には広がります。旧市街にはローマ皇帝ディオクレティアヌス帝が晩年を過ごした宮殿跡(世界遺産)が残っています。このディオクレティアヌス宮殿が建てられたのは、今から約1700年前の古代ローマ時代。ディオクレティアヌス帝が晩年を過ごすための宮殿として建設され、皇帝はここで6年を過ごしました。ですが皇帝の死後、ローマ帝国の衰退に伴いこの宮殿は数百年の間廃墟となります。ところが7世紀頃になると人々が置き去りにされていた宮殿内に、残された石材などを再利用して自分たちの家を建て始め住み始めました。これが現在のスプリットの街の起源となります。

クロアチアのダルマチア地方には無形文化財にも登録されている伝統的音楽、「クラッパ」という男性アカペラ合唱が伝わっていますが、スプリットやその周辺はクラッパが盛んに行われ、有名なクラッパグループを輩出する地域として知られています。ディオクレティアヌス宮殿周辺や街角でクラッパの歌声に出会うこともしばしば。その際にはぜひ足を止めて、美しい歌声に耳を傾けてください。スプリットは周辺にも見所が多く、各港や島へのフェリーの主要港もあります。

世界遺産の古都
トロギール

トロギール

街の周囲が城壁で囲まれた世界遺産の町「トロギール」  (C)Croatian national tourist board. Author : Boris Kragic

スプリット近郊に位置する、周囲を城壁で囲まれた小さな海辺の世界遺産の古都。町の起源は紀元前3~4世紀まで遡り、古代ギリシャ人入植者の港町として発展しました。2時間もあれば歩いて回りきれる小さな街の中には宮殿、要塞、教会など数々の歴史的建築物がひしめいています。旧市街の中心にそびえ建つ聖ロブロ大聖堂と鐘楼は町のシンボルで、約800年にもわたり町の人々の生活を見守り続けています。

次のページでは、世界中から人々が訪れるとっておきの美しい島を2つご紹介します!
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