防犯/子どもを犯罪から守る

夏休み!子どもの留守番注意報(2ページ目)

子どもが1人きりで留守番をしなければならないとき、保護者はどのように子どもに伝えるべきでしょうか? 子どもが被害に遭うような悲しい事件を招かないためにも、細心の注意が必要です。

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

しっかりした子が危ない?

電話が鳴っても出ないよ

電話が鳴っても出ないよ

子どもによって成長の度合いは個人差があり、小学生では同じ学年でも早生まれと遅生まれでは約1年の差があるため、体格も違います。子どもらしさをたっぷり残した子もいれば、しっかりして大人も驚くような物言いをする子もいます。また、家庭で日ごろから母親などの保護者が来訪者に対してどのように接しているかによっても違うでしょう。

「ピンポーン」と鳴っただけでもすぐに「は~い」と言って玄関ドアを開けているか、慎重にインターホンで相手を確かめてから開けているかによっても違います。「宅配便と言われたら、ハンコを持って出て、受領書にハンコを押して荷物を受け取る」という一連の流れを、しっかりした子なら同じように出来るかもしれません。

しかし、「お荷物です」「お届け物です」と言われても、すぐに玄関ドアを開けてはいけません。運送会社では最初に「〇×急便です」「△△パックです」など、必ず社名を名乗るように指導されていますので、この違いに敏感でなければなりません。

電話も出ない!

子どもが留守番中にかかってきた電話には、やはり出ないようにしましょう。声で子どもだと分かりますし、学校の友だちの個人情報を聞き出す電話や悪質な嫌がらせなどの場合、子どもが傷つく恐れがあります。本当に必要ならメッセージを残すはずですから、常時「留守番電話」に設定しておき、親などは応答メッセージ越しに話しかけるようにしましょう。

「でも、ピンポン鳴らしても出ない、電話にも出ない。留守だと思って空き巣に入られたらどうするの?」という不安には、玄関や窓の戸締り、防犯対策をしておけば侵入されないはずです。いざというときにどこからどうやって逃げるかまで親子で話し合っておきましょう。万一に備えるにはさまざまなシチュエーションを予想して対策を考えておくことです。

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