防犯/子どもを犯罪から守る

夏休み!子どもの留守番注意報

子どもが1人きりで留守番をしなければならないとき、保護者はどのように子どもに伝えるべきでしょうか? 子どもが被害に遭うような悲しい事件を招かないためにも、細心の注意が必要です。

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

子どもが1人きりで留守番! どうする?

1人で留守番、大丈夫?

1人で留守番、大丈夫?

長い夏休み。子どもが1人きりで留守番をする機会も増えるでしょう。子どもの年齢や性格、日ごろの状況にもよりますが、留守番中に起きるかもしれない危険について知っておき、子どもが被害を受けないように警戒が必要です。

これまでに、「水道局の者です」と言って家に上がりこみ、女性や女子児童が性犯罪の被害に遭うといった事件が起きています。その他、電気工事や宅配便等を装って、同様に家に入り込み、悪事を働いたという事例は少なくありません。

つまり、どこよりも安全であるべき自宅での被害が発生しているのです。女性の一人暮らしに限らず、子どもが1人きりで留守番をすることにはリスクが伴うと理解しておきましょう。原則として、予期しない来訪者に対して応じる必要はないはずです。宅配便なら時間指定をして保護者が在宅中に来てもらうようにして、その他、セールスや勧誘には対応する必要はないでしょう。

郵便局からの書留なども、不在であれば再配達のお知らせの用紙が残されていますから、改めて在宅中の配達を依頼すればいいのです。郵便物の中には受け取りたくないもの(受け取り拒絶をしたいもの)もあるかもしれません。「送り付け商法」という頼んでもいないのに商品等を送って寄越して支払いを求められるのもあるのです。

子どもは対応しない

知り合いや友人なら今どきは事前にメールや携帯電話で連絡を取り合うものです。ですから、予期せず不意にやって来る人にはほとんどといっていいほど用事がないはずなのです。もちろん、「モニター付きインターホン」を設置している家庭、インターホンでなくチャイムを鳴らすだけといった家庭などさまざまですから、対応には微妙な差があるでしょう。来訪者はすべて画像に残される機能を持ったインターホンなら安心ですが、だからと言って玄関ドアを不用意に開けることは禁物です。

「業者らしきかっこうをした人」「制服のようなものを着た人」など、見た目で判断するには危険な場合があるのです。玄関ドアは自宅という安全な場所と外部の危険をつなぐ最後の砦です。少なくとも、ドアチェーンはかけたまま対応するなど、日ごろからの慎重な行動が求められます。

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