スウェーデン南東部の世界遺産
スウェーデン最大の島、ゴットランドの世界遺産、ヴィスビーのハンザ同盟の町
城壁にぐるりと囲まれた、ハンザ同盟都市ヴィスビー
「バラの町」とも呼ばれるヴィスビーの町。おとぎ話の中のような美しい町並みです
1100年代からゴットランドの商業取引と海洋は、バルト海で大変重要な役割を果たしていました。1200年代に17の教会とともに作られた3.6キロメートルに渡る城壁は、北ヨーロッパで最も良い状態で現在まで残っています。城壁の中には、教会や教会の廃墟、遺跡や中世の時代の建物、町並みが残っており、町を歩くと時代をタイムスリップしたかのような感覚の味わえます。
■アクセス方法
スウェーデン各地から飛行機でゴットランドのヴィスビーへ行くことができます。ストックホルムからは飛行機で45分ほどです。飛行場から市内まではタクシーで10分ほど。二ネスハム(Nynäshamn) もしくはオスカスハム(Oskarshamn)から船で行くこともできます。
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石灰岩に覆われた大地にみる人類の歴史、エーランド島南部の農業景観
ゴットランド島と本土の間に挟まれたスウェーデン第2の島、エーランド島の南部には、石灰岩によって覆われた広大な痩せた大地が広がっています。その広さは実に56000ヘクタールにもおよび、こういった土地ではヨーロッパで最大級です。先史時代より現代まで人々はこの島の地質や地形、物理的な制約にうまく適応して独自の文化を生み出し、生活を営んできました。ここには、農地や牧草地、村、水域や古城などが現在も利用されつつ残っており、生きている文化遺産といわれています。
■アクセス方法
カルマルからバスで1時間から1時間半ほどで橋を超えてエーランド島に着きます。バスでエーランド島南部にいくこともできますし、自転車を借りて回ることもできます。
スウェーデンの海軍とともに発展してきた、カールスクローナの軍港
スウェーデンの南部、ブレーキング(Blekinge)地方にあるカールスクローナは、1680年にスウェーデン南部の海軍の必要性に応じて都市建設が行われました。そのため、カールスクローナは、その時代の最新の技術を用い、バルト海の中心である地理的条件を考慮して、要塞、海軍基地、軍港が建設されました。カールスクローナは、1700年代の最も完成したヨーロッパの海軍の軍港都市として、造船、都市計画と建設、防衛技術の点において、ヨーロッパ全土で大きな注目を浴びました。1809年以来境界内で戦争を行っていないスウェーデンのおかげで、ヨーロッパの同様の海軍基地を持つ他の都市とは対照的に、カールスクローナは海軍と生存し発展し続けることができた大変珍しい町なのです。
■アクセス方法
電車、飛行機、バスのどれでもスウェーデン各地からカールスクローナを訪れることができます。カールスクローナの町の中心に、世界遺産ツーリストセンターがあるので、まずはそこを訪れるとよいでしょう。
スウェーデンの世界遺産、いかがでしたでしょうか。スウェーデンの文化や歴史、自然や環境など多方面から知ることができる世界遺産には、旅の途中にぜひ訪れてほしいと思います。