フィンランド/ヘルシンキの観光・お土産

ヘルシンキから気軽に森林浴へ、ヌークシオ国立公園(2ページ目)

ヘルシンキ中心街から電車とバスを乗り継ぎ、1時間あまりで入口に到達できるヌークシオ国立公園。首都圏にありながら、イメージ通りの「森と湖の国フィンランド」を存分に堪能できるハイキング地です。国立公園の広大な指定区域内には、全3ルートのメイン散策道が整備されており、所要時間や体力に合わせて距離を選ぶことが可能です。フィンランドに来たからには、森の美味しい空気を吸ってリフレッシュしてみませんか。

こばやし あやな

執筆者:こばやし あやな

フィンランドガイド

体調や所要時間に応じて、総距離の違う3コースから選択

マーキング

赤・黄・青の三色のテーマカラーを持つ3コースの散策路には、迷わないようにルート上の木に菱型のマーキングが施されている

インフォメーションセンター

ハウッカランピの入口付近にあるインフォメーションセンター

広大なヌークシオ国立公園内には、森の合間を最小限に切り開き遊歩道を設置した散策道が、いくつも散在しています。このうち、最もポピュラーで歩きやすいのが、ハウッカランピ(Haukkalampi)というエリアを起点とした3コース。ハウッカランピは、最寄りバス停から2キロメートルほど歩いた場所に駐車場入口ゲートがあり、そこから少し歩いたところには、インフォメーションセンターや小さな展示館、トイレやゴミ捨て場などが集まっています。インフォメーションセンターでは各ルートの地図がもらえ、駐在スタッフがコースのアドバイスもしてくれるので、ここにまずはじめに立ち寄るとよいでしょう。 

 

看板

ところどころに現れる立て看板を見逃さずに!

ハウッカランピを起点・終着点とした環状の3コースは、それぞれ赤・黄・青のテーマカラーが割り当てられており、赤はいくつかの沼のほとりを縫うように歩く気軽な2.4キロコース、青はやや高低差があり高いところからの絶景ポイントが楽しめる3.7キロコース、黄はしっかり歩きたい人のための長編7.2キロコースとなっています。滞在予定時間や体調、天候などを考慮しながら、自分にあったコースを選んで歩きはじめましょう。

それぞれのコースでは、ルート沿いの木に何メートルおきかで菱型のマーキングが施されています。これを辿っていけば、迷うことなくルートを完遂することができます。そのほか、ルート内の要所には目的地の方角や距離を示す立て看板が出ているので、こまめにチェックしながら森の中で迷子にならないよう注意して進んでください。

 

ヌークシオの森の楽しみ方

湖沼

それぞれの散策道は、美しい湖沼のほとりを訪ね歩く部分が多い

ヌークシオの森は、フィンランドでは意外にも珍しい、貴重な天然林の森。木材産業のさかんなフィンランドで見られる森は、実はそのほとんどが人の手で植林や管理のなされた人工林なのです。天然林の森は、植林の森に比べてとても豊かな生態系を持っています。樹齢も樹種もさまざまな木々が混在し、日本の雑木林のなかを歩くときのような、表情豊かな自然の姿に出会えるのが魅力です。

木々

ほぼ土のない岩盤の上に頑丈な根を張り育ち続ける木々

フィンランドは、花崗岩などの強固な岩盤を地盤としているので、土壌は決して肥沃とはいえません。また冬の厳しい気候も相まって、日本のスギやヒノキのようにどっしりとした樹齢数百年を超える木々が見られることはまずありません。けれど、岩の狭間にたくましく根をはり真っ直ぐに育つ木、根こそぎ倒れて往生した木など、とても荒々しく印象深い木々を目の当たりにすることでしょう。 ぜひ森の中の新鮮な空気を味わいながら、極北の木々のさまざまな姿を観察してみてください。

 

キノコ

秋の森でとりわけ目を引くベニテングダケ

いっぽう足元には、季節ごとにさまざまな草花やコケ類が咲き乱れます。色鮮やかな花だけでなく、夏以降はベリーやキノコも市民の楽しみ。7月半ばから森の至るところに群生するブルーベリーは、草木を踏み荒らしたり採り尽くさない程度に摘んで、その場で味わってみる分には問題ありません。ただしキノコについては、知識のない人がうかつに触ったり、まして食べようとするのはとても危険なこと。キノコの毒による死亡報告もあります。キノコは眺めて写真に撮るだけで楽しむよう心がけましょう。

 

絶景

青コースの途中に見つかる絶景ポイント。視界一面が森の海!

それぞれのルートでは、森の中だけでなく湖畔を歩く場所も多いです。これぞフィンランドというべき、清澄な森と湖の広がる光景には誰しもうっとりしてしまうはず。湖畔は足元がぬかるんでいることも多いので、気をつけながら進んでいきましょう。また青コースでは、ルート途中に2箇所ほど絶景ビューポイントが待っています(明らかに視界が開ける場所は、本ルートから少し外れます)。深い森を歩き続けた先に広がる鬱蒼とした森の海は感動的。ここでも足元には十分注意しながら(崖のような場所でも柵や注意書きは一切ありません)、慎重に足場を確保し、景色を堪能してください。

最終ページ
では、休憩所の利用方法とヌークシオ国立公園へのアクセス方法について紹介!
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