キャリアプラン/キャリアアップの方法

能力開発を考える-1(能力とは何か?)

キャリア開発を考える前提として、能力が開発されなければ、キャリアは開発されません。その意味で、今回は「能力」にフォーカスして、能力とは何か、能力開発のきっかけなどを考えていきたいと思います。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド

キャリア開発を考える前提として、能力が開発されなければ、キャリアは開発されません。その意味で、今回は「能力」にフォーカスして、能力とは何か、能力開発のきっかけなどを考えていきたいと思います。

能力とは?

「能力」とは行動習慣そのもの、クセを意味します

「能力」とは行動習慣そのもの、クセを意味します

キャリア開発の前提として、能力を向上させることが挙げられます。そもそも、能力とは何でしょう? (ガイドの私のような)余程暇な人でないと考えたことはないと思います。「能力とは、意識して行動に移し、獲得された技能」を意味します。例えば、お稽古ごと、-習字、ソロバン、ピアノ、英会話など-も然りです。

さて、企業内やオープン参加型の研修では、「気づき」と言う言葉をよく講師が使います。実は能力開発の世界では「気づき」はキーワードであり、その出発点・第一歩なのです。

人は気づかない限り、なかなか新しい行動を起こしません。ここでいう「気づき」とは自分の至らなさに気づくこと、危機意識を持つことに他なりません。

例えば、居心地がよいコンフォータブルゾーン(快適空間)に身を置くことはある意味では危険です。ぬるま湯から徐々に温度を上げていき環境変化に気づかない「ゆでガエル現象」が象徴的です。

“井の中の蛙、大海を知らず”は失われた20年間、2010年頃までのガラパゴス化した日本と合致したものと考えても異論はないでしょう。経済的な意味でのビジョン(中長期的な目的地)を実現し、次なるビジョンを見失ったまま、ただ時だけが過ぎ、気がついてみると、相対的に国力が低下したということでしょう。

ルックイースト、「日本に追いつけ、追い越せ!」と旗印を掲げ、インターネット革命による環境変化に即応した国、例えば、このところの中国や韓国、シンガポールやマレーシア等の東南アジア諸国がアジアではこのところ優位性を保っています。

つまり、「驕れるもの久しからず」ということでしょう。これは国単位でも企業単位でも個人単位でも同じことなのです。
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