フィンランド/ヘルシンキの観光・お土産

ヘルシンキの世界遺産、スオメンリンナ島(3ページ目)

フィンランドの世界文化遺産のひとつ、スオメンリンナ島は、ヘルシンキのエテラ港から市営フェリーでわずか15分で渡れる小さな島の連なり。ここは、かつてフィンランドを統治していたスウェーデンがロシアに対抗するため建設を始めた軍事要塞で、岸辺には今も砲台や石壁などが残っており、歴史ロマンに浸れます。また、地元の人にとっては格好のピクニック地としても人気の、自然豊かな島の楽しみ方を紹介します。

こばやし あやな

執筆者:こばやし あやな

フィンランドガイド

市民にとっては、スオメンリンナ島=ピクニックの島

ピクニック

スオメンリンナ南端の小高い岸辺は、バルト海やヘルシンキ本土が一望できる絶景の拝める、格好のピクニック場所

ここまで紹介してきたように歴史遺産もたくさんあり、その他にもさまざまなミュージアムなど見どころが点在する観光島スオメンリンナですが、当のヘルシンキ市民にとっては、スオメンリンナ島=ピクニックに出かける場所。本土の中心街から気軽に渡れて、海を眺めながらのんびりとくつろげる自然豊かな島は、寒い季節以外ならまさに格好のピクニック候補地というわけです。

菜の花畑

6月頃から菜の花が一斉に咲き乱れる野原

特に人が集まりやすいのが、大砲が並ぶ南端の岸辺の丘。初夏には菜の花が咲き乱れて真っ黄色に染まる美しい野と、岸から見渡せる雄大なバルト海の絶景は、何時間でもそこに居られそうなくらい魅力的です。また、入り江では海水浴を楽しむ人もたくさんいます。

ピクニック目的で渡島するなら、フェリーで出航する前にマーケット広場で食べ物や飲み物を調達しておくと良いですね。夏場だと、そこかしこで売られるイチゴやベリー、えんどう豆なども立派な軽食に。また、島内にも船着場の近くに住民が利用する小さなスーパーがあります。観光だからとせかせかせずに、敢えて場所を動かずのんびりとしてみる時間も、フィンランド旅ならではの贅沢な時間といえるのではないでしょうか。

<DATA>
ビジターセンター

スオメンリンナ島のビジターセンター

Suomenlinna(スオメンリンナ)
住所:Eteläsatama, 00170 Helsinki
アクセス:エテラ港から市営フェリー(Suomenlinnan lautta)で
約15分
渡航可能時間:フェリー運行時間内(始発6:20~最終翌2:20)
※島内の各ミュージアム、レストラン、イベントなどの
営業時間が一斉確認できるサイト

 

島内はレストランやカフェ施設も充実。ビール醸造所も

トナカイ

ビールのつまみにトナカイなどローカル肉のサラミはいかが

島内には、レストランやカフェ施設も充実しているので、島でご飯を取ることを考えてもよいでしょう。要塞を利用した隠れ家のようなレストランや、島の景色を眺めながらお茶できるテラスカフェなど、魅力的なお店も多いです。ユニークなのは、市営フェリーの船着場のすぐ目の前にある、薄赤色の壁の建物の中に入った醸造所併設のレストラン、スオメンリンナン・パニモ(Ravintola Suomenlinnan Panimo)。かつてのロシア兵の兵舎が改築されており、おいしい地ビールやフィンランド郷土料理が味わえます。

<DATA>
Ravintola Suomenlinnan Panimo(ラヴィントラ・スオメンリンナン・パニモ)
住所:Suomenlinna c 1, 00190 Helsinki
TEL:+358 9 228 5030
アクセス:スオメンリンナ市営フェリー船着場すぐ
営業時間:季節により変動するのでウェブサイトで要確認
定休日:日・月曜(夏季は毎日オープン、サイトで要確認)
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