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麿赤兒が語る『白馬舞踏合宿』(4ページ目)

舞踏家・麿赤兒率いる大駱駝艦の『舞踏合宿』。毎年夏、長野県白馬村で開催する合宿には、日本全国はもちろん世界中から参加希望者たちが集まります。彼らはどんな動機で参加し、何を得ようとしているのか……。ここでは、主宰の麿赤兒さんにインタビュー! 合宿の経緯と参加者たちの変遷、その狙いについてお聞きしました。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

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Q:クライマックスの最終公演では、合宿生たちも金粉姿でリフトに挑戦しますね。

麿>あの振りは伝統になっていて、ちょっとずつアレンジはしているけれど、
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野外公演のリハーサル。合宿生たちも金粉姿で出演します

10年以上ほとんど変わってないですね。金粉を塗ったり、男性が女性をリフトするのも最初から。あれは僕がやってたキャバレーのショー時代のネタだから、もうかなり古いですよ(笑)。

公演は、合宿生の踊りと大駱駝艦のメンバーの作品あわせて1時間30分くらい。大駱駝艦の作品は毎年変えていて、壺中天(メンバー振付けによるスタジオ公演)でやった演目とか、大駱駝艦の公演でやった作品を構成しなおして上演しています。

今年は『黄金の夏』というタイトルで、金粉が多く登場する作品。去年パリで『Crazy Camel』という公演をやったんですけど、舞踏仕立ての金粉ショーで、それをちょっとアレンジしてお見せする予定です。

Q:毎年公演を楽しみに来るお客も多いのでは?

麿>そうですね。最初はお客も地元の人たちだけだったけど、少しずつ広まっ
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公演後、退場する合宿生たちに観客から温かい拍手が送られる

て、今では東京やいろんな場所から来るようになりました。本当は二千人・三千人と来てくれれば、村にとっても経済効果が生まれるんですけど……。あまり宣伝してないというのもあって、なかなかそうもいかない。あれでも規模はかなり大きくなった方。地元の方も含め、お互いにいろいろ模索してるところです。

Q:野外公演ならではの苦労はありますか?

麿>雨の心配はいつもしてますね。何十年もやってると、やっぱりいろいろありますよ。パラパラっと降ったことは何度もあるし、なかには土砂降りの中でやったこともあります。一番ひどかったのは4年前。開演前に雨が降りだして、土砂降りになってきても、お客さんが帰ろうとしないんです。じゃあやるかってことで、決行しちゃった(笑)。電気が消えたら車のライトを代わりに使おうとか、シミュレーションをして。お客さんも土砂降りの中で観ていて、一応傘を用意してはいたんだけど、そんなものじゃダメってくらいスゴイことになってる。そうなるともうガマン大会で、お互いどこまでやるかって感じですよ(笑)。いい意味で熱が高まってたし、思い出には残るよね。

雨より怖いのは雷かな。雷が鳴り出して、すぐ避難できるよう準備しながら上演したこともあったけど……。実際に中止になったことはない。やってる内にだんだん怖いものがなくなって、最近はもう“何が起こってもいいや”って気分になってきたよね(笑)。

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公演後の打ち上げ。みんなで乾杯!



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Q:一週間という合宿期間の中で、麿さんが参加者たちに“これだけは掴んで帰って欲しい”と思うものとは?

麿>それぞれの捉え方でいいと思うんですけどね。生きていく中でのヒントみたいなものが一杯あるぞ、なんてこともあるかもしれないけど……。まぁ、とにかく“開き直ってやれ”っていうくらいかな(笑)。

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打ち上げで演説する麿さん



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