火災保険の比較のポイントは?
しかし火災保険も自由化が進んだ現在では、比較する条件を完全に同じようにすることは難しい部分もあります。条件を極力合わせた上で、他の火災保険と何が違うのかある程度認識して比較することが必要です。
火災保険の比較をした一覧表を確認しながら、損保各社の火災保険について解説します。
火災保険商品の現状
火災保険は、2010年1月前後の改定で火災保険の商品構成をほぼ各社が自社の独自商品に一本化しています。ごく一部、自由化前からの各社の共通商品であった「住宅火災保険」「住宅総合保険」「普通火災保険」「店舗総合保険」を取り扱っているところもあります。そのような場合でも主軸の商品はやはり自社独自の火災保険です。
上記の火災保険に加入している人で、2010年1月以前に4年以上の長期契約をしている人は、満期を迎える際に同様の火災保険商品がない可能性があります。またこの時にいくつか火災保険の仕組みに関る大きな改定もされていますので、かなり変わっているということも認識しておいてください。
火災保険商品の商品比較
冒頭にお話ししたように、どんな保険も保険料まで比較する際には、補償内容なども含めて比べる条件をできるだけ統一する必要があることを覚えておいてください。保険に詳しい人がみれば、A社とB社でこの部分の内容の違いがあるから保険料はこのくらいの差が出るというのはわかりますが、普通の人はそうはいかないからです。
■火災保険商品一覧(2013年7月3日時点)
火災保険商品ごとに多少差異は出てきますが、近年の火災保険の大まかな傾向を見ると下記のような特徴が見られます。
- 時価額ではなく再調達価額(新価額)を基準に保険金額を設定
- プランによって古い保険になかった破損・汚損の補償を付帯
- 補償内容の最も広いプランであれば基本補償はある程度類似
- 水災の補償を外すことができる。商品によっては複数プランがある
- 火災保険商品を一本化して、補償内容の異なるいくつかのプランが設定されている
- 免責金額を自分で選べるタイプも出ている
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