平原、山、大峡谷、そして海まで続くチワワ太平洋鉄道

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メキシコ唯一の旅客列車、チワワ太平洋鉄道(写真:Facebook ChepeOficial)

メキシコ北部の壮大な自然を、列車に乗りながらにして満喫できるのが、チワワ太平洋鉄道です。19世紀末に建設が始まり、1961年に完成したメキシコに現存する唯一の旅客鉄道で、メキシコとアメリカの国境にある内陸部のチワワ州と太平洋沿岸のシナロア州ロス・モチスを結んでいます。そのルートには、先住民族タラウマラ(ララムリとも呼ばれる)の居住区や、グランド・キャニオンの約4倍の大きさの銅峡谷=Barrancas del Cobre(バランカス・デル・コブレ。英名、Copper Canion)があり、大自然の絶景を楽しめます。

チワワ太平洋鉄道の正式名称は、Ferrocarril Chihuahua al Pacíficoですが、通称Chepe(チェペ)と呼ばれています。全16駅、39の橋と、86のトンネルがあり、全長650Km。始発から終点までは特急でも15時間くらいかかります(長距離ではありますが、寝台列車ではありません)。

海抜200m以下の港町ロスモチスから海抜2400mの銅峡谷までを駆け抜ける、世界でも有数の高低差が大きな鉄道として有名。鉄道ファンはもちろん、そうではない人にもおすすめのチワワ太平洋鉄道の旅を案内していきます。

チワワ太平洋鉄道ルートのみどころを案内しています>>>メキシコ・チワワの山脈に暮らす先住民族タラウマラ世紀の絶景峡谷のど真ん中!ディビサデロ/メキシコチワワ太平洋鉄道のコロニアル都市、エル・フエルテ先住民文化と自然を堪能する観光地、クリール

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鉄道の運行状況について

列車は毎日、チワワからロスモチスが1本、ロスモチスからチワワが1本だけ運行され、両駅とも朝6時に出発します。1週間のなかには、特急(Primera Express)と普通列車(Clase Economica)の運行日があります。

■特急列車
ファーストクラス車両のみで運行。観光のメインである13駅にしか停車しません。チワワ駅から毎週日、火、水、金曜日、ロスモチス駅からは月、水、木、土曜日運行されるので、時間を節約したい人にはおすすめです。

■普通列車
各駅停車で16駅に停車し、ファーストクラスとエコノミーの車両があります。運行日は毎週、チワワ駅から月、木、土曜、ロスモチス駅から火、金、日曜になります。

ファーストクラスとエコノミーの車両について

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食堂車のおすすめ、特製ハンバーガー

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食堂車両

列車の1・2車両がファーストクラス(1車両64席)、3・4車両がエコノミー(1車両68席)。ファーストクラスもエコノミーもリクライニングシートでエアコン、トイレがつき、各車両に係員が乗ります。

車内は全席禁煙で、列車の連結部のデッキ部分で喫煙しなければなりません。また、列車のガラス窓は開かないので、写真を撮ったり、外の風景をダイレクトに楽しみたい場合も、デッキ部分を利用します。

■ファーストクラス(Clase Primera)
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ファーストクラス車両

全席指定。乗車料金がチワワ~ロスモチス間が2288メキシコペソと高額ですが、途中下車ができます。

また、食堂とバー車両を利用することができます。食堂車の食事は、牛肉やチーズが有名なチワワ州ならではの地元の素材を使ったもので、とても美味しいので、ぜひお試しあれ。とくにハンバーガーは絶品です。

ちなみに車両には食べ物・飲み物の持ち込みができないので、食堂車両で食事をしなければならず、もしも飲酒する場合もバーの車両に行かなければなりません(ただ飲料水やちょっとしたお菓子くらいは目をつぶってくれます)。

■エコノミークラス(Clase Economica)
乗車料金がチワワ~ロスモチス間が1442メキシコペソとファーストクラスのほぼ半額ですが、途中下車はできません。指定席ではないので、満席の場合は席が空くまで立ったまま待たなければなりません。食堂、バー車両の利用もできませんが、サンドイッチなどの軽食の売店はあります。