フィンランド/フィンランドのグルメ・レストラン

フィンランドのスイーツ・お菓子(2ページ目)

フランスの精巧なスイーツとも、イタリアの「ママの味」とも違う、フィンランドのスイーツ。素朴な味わいは日本人の味覚にも合います。フィンランドではどんなスイーツに出会えるのかをご紹介します。

執筆者:歌野 嘉子

懐かしいスイーツ、キーッセリ

kiisseli, supermarket

キーッセリはスーパーマーケットで購入できます

おばあちゃんの味と言っても良いほど、懐かしい雰囲気を醸し出すスイーツと言えばキーッセリ(kiisseli)です。葛のようなとろみのある食感と、ベリーはフルーツの風味が合わさっていくらでも食べられる気がするほど優しい味覚。さっぱりしているからか、食堂などのデザートで出されることが非常に多いです。

キーッセリのとろみの正体は、片栗粉。ゼラチンで固めるゼリーはどちらかというと「舶来モノ」の感覚。フィンランドでは、これがゼリーのように食されていたのですね。ベリージュースやフルーツシロップに片栗粉でとろみをつけて、お好みでホイップクリームを添えて食べます。スーパーマーケットで購入できるカップ入りもあります。

皆で楽しむスイーツ、パンヌカック

pannukakku, picnic

パンヌカックはピクニックにも持って行きやすいスイーツです

パンケーキはフライパンで1枚ずつ焼くイメージですが、一度に全員分をオーブンで焼くのがフィンランド流。フィンランドのパンケーキ、パンヌカック(pannukakku)は、卵、小麦粉、牛乳などの生地を天板に流し込んでじっくり焼き上げます。イーストやメレンゲなどでフワフワ感を出すタイプとは対極な食感で、生地を寝かせてもっちりさせるのが特徴です。

味も非常にシンプル。焼き上げた大きなパンヌカックを正方形に切り分けて、それぞれのお皿でジャムやホイップクリームを添えます。お好みで色々な味が楽しめるので、人が集まる賑やかな席では特に好まれるスイーツです。繊細な食感や目を惹くデコレーションの代わりに、素朴な味と作り易い簡単なレシピ。なんともフィンランドらしいスイーツです。

 

カフェで定番のスイーツ、ピーラッカ

piirakka, rahka

クリームチーズのようなラハカ(rahka)を使ったパイは、コーヒーによく合います

旅行者にとって最もスイーツと出会い易い場所は、やっぱりカフェです。コーヒーや紅茶と、なにか少し甘いもの……。そんな気分の時に手を伸ばし易いのが、パイ(piirakka)です。パイ生地はバターたっぷりのサクサク生地というよりも、プッラの生地の方が近く、カルダモンの香りがふんわり漂います。トッピングにはお砂糖で煮詰めたベリーや、季節のフルーツをたっぷり使用。トッピングベースにクリームチーズのような乳製品、ラハカ(rahka)を使うタイプもポピュラーです。

大きく焼いた数種類のピーラッカが並ぶカウンターから、お好みのスライスを選んでコーヒーを一杯……という流れはフィンランドのカフェで大定番の時間の過ごし方。旅の途中に是非ともトライしていただきたいスイーツタイムです。

家庭の味や季節の素材を全て試すのは難しいご旅行中も、スイーツならば気軽に色々な種類にトライできます。素朴で、優しいスイーツからは、なんとなくフィンランドの国民性も感じられるかもしれません。是非一度、現地でご賞味ください。
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