年金/公的年金制度の問題

年金が振り込まれていない!なぜ?(2ページ目)

年金支給日に年金が振り込まれていないとなると、生活に影響が出てきます。実は、手続きのし忘れが原因であることが多いようです。その主な原因と、するべき手続きについてご紹介します。

執筆者:音田 大志

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原因3:
雇用保険の基本手当をもらっているが
年金支給停止届を出していない

手続きのし忘れには注意!

手続きのし忘れには注意!

65歳未満の年金受給者が雇用保険の基本手当を受給すると、厚生年金は全額支給停止となります。これはすでにほとんどの人が知っていることと思います。

しかし、基本手当の受給終了後、年金が支給再開するはずなのに年金が振り込まれていないケースはこのタイプです。

雇用保険の基本手当を受給した場合、「老齢厚生年金受給権者支給停止事由該当届」という届出をしなければなりません。この届出をしないと年金は支払保留状態となり一生支払われなくなります。

原則、雇用保険を受給し始めたら受給資格者証を持って年金事務所で手続きします。もしこの手続きをした記憶がない人は年金事務所に手続用紙がありますので雇用保険の受給資格者証を持って手続きに行きましょう。

原因4:
雇用保険の高年齢雇用継続給付をもらっているが
年金支給停止届を出していない

雇用保険には「高年齢雇用継続給付」という給付金があります。これは60歳以降のお給料が60歳時点のお給料の75%未満になった場合、高年齢雇用継続給付という給付金が出るというものです。

この高年齢雇用継続給付を受ける人で厚生年金に加入している厚生年金受給者は、年金が一部支給停止となり、「老齢厚生年金受給権者支給停止事由該当届」という届出をしなければなりません。もしこの届出をしなければ年金は全額支払保留状態となり一生支払われなくなります。

この届出をした記憶がない人は、年金事務所に手続用紙がありますので、「高年齢雇用継続給付支給決定通知書」を持って手続きに行きましょう。


いかがだったでしょうか。年金支給日に年金が振り込まれていない原因の大半が、以上のいずれかにあてはまります。心当たりのある人は手続きを行うようにしましょう。なお、手続きを行っても処理に時間がかかるため、すぐに振込は行われず、おおむね2カ月くらいかかるので注意してください。

もし、今回ご紹介したケース以外の場合は、年金事務所に行って原因を教えてもらうとよいでしょう。


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