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REIT破綻から学ぶ 不動産投資の極意!3(2ページ目)

前回、前々回と、不動産投資を行う上で今回の「REIT破綻」から学ぶべきことを、1.マーケットの変化 と2.個々のREITの事情から見ていきました。

佐藤 益弘

執筆者:佐藤 益弘

不動産にまつわるお金ガイド

ポイントになる指標1「LTV(Loan to Value)」

1つ目が「借金」の割合、具体的には、「取得額負債比率(LTV)」が高い場合は要注意ということです。

「取得額負債比率」とはどういうものか?というと、購入した物件金額のうち、借入金が占める割合のことをいいます。
一般に「レバレッジ」=梃子、「LTV(Loan to Value)」とも言われていて、この割合が高いほど、銀行からの借入金の割合が多いことになります。

現在のような景気下降時期では、金融機関からの返済圧力が高まり、新規借入もままならないことから、資金繰りに相当苦労する可能性が高いわけです。

目安として示しますが、一般的なREITは、このLTVを最高でも60~70%としており、それ以上のLTVになりそうなときは、計画的に自己資本を増強~増資するようにしています。

一方、一般的に個人投資家の場合、不動産投資をサイドビジネス的に行っていることも多いので、このLTVが80%以上と高い割合であるケースが多いんです。また、余裕資金も些少であることが多いので、収入面が安定していないと、本業の収入から不動産投資の損失を埋め合わせこととなり、生活がキュウキュウになってしまうこともあります。

2008年秋以降、ここ数年、不動産投資を始めた方から、この手の相談はとても多いので注意して欲しいと思います。


次は『ポイントになる指標2「PBR(株式純資産倍率)」』を見てみましょう。>>
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