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REIT破綻から学ぶ 不動産投資の極意!3(3ページ目)

前回、前々回と、不動産投資を行う上で今回の「REIT破綻」から学ぶべきことを、1.マーケットの変化 と2.個々のREITの事情から見ていきました。

佐藤 益弘

執筆者:佐藤 益弘

不動産にまつわるお金ガイド

ポイントになる指標2「PBR(株式純資産倍率)」

2つ目が「純資産」の割合、具体的には、「PBR(株式純資産倍率)」が極端に低い場合は要注意ということです。

「PBR(株式純資産倍率)」とは、株価が純資産の何倍の水準になっているのか?という指数で、一般的に株価の底値を探る際に活用する指数になります。
純資産とは、会社の解散した場合の残余価値、つまり、その会社の最終的な価値なので、そのレベルまで株価が下がれば(1のレベル)、株価は下げ止まると判断できるわけです。

ただ、REITの場合、この指数が極端に低い場合は、資金調達と資産の取得に問題があると市場から見られていることを示しています。
というもの、資産=不動産を市場価値以上に高く買っていれば、その下落リスクも高く、そもそも、会社が発表している純資産価格がマーケットで信用されていないことを意味します。

最近話題になっている、証券化商品の格付けより正しく判断ができたのかもしれません。
(格付けに関しては別の機会でお伝えしたいと思います。)

一般的に個人投資家の場合は、株価があるわけではないので、定期的に保有不動産の時価(売却想定額)を導き、借金との割合を見て、純資産を想定し、「今現在、自分自身はどのようなレベルにいるのか?」を理解して、投資にいそしんでください。


次は『ポイントになる指標3「予想利回り」』を見てみましょう。>>
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