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投資用物件と居住用物件の比較 【費用編】

前回は、投資用物件と居住用物件の共通点と相違点の中で、設備面についての違いについてお話しました。今回は、お金の面での違いについて、考えてみたいと思います。

佐藤 益弘

執筆者:佐藤 益弘

不動産にまつわるお金ガイド

前回は、投資用物件と居住用物件の共通点と相違点の中で、設備面についての違いについてお話しました。今回は、お金の面での違いについて、考えてみたいと思います。

購入費用

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購入費用に違いはあるのか!?
投資用物件を購入するにも、自己居住用物件を購入するにも、多額のお金が必要となることには変わりはありません。そのため、多くの場合、購入においてローンを利用することになります。居住用物件は、住宅ローンを利用しますし、投資用物件は、投資用ローンを利用します。どちらも、お金を借りるという意味では同じですが、それぞれのローンの特徴や考え方には違いがあります。

なぜ、そのような違いが出てくるのでしょうか。

自己居住用物件は、自己居住用として自らの生活の為に使用する事が前提であり、生活の基盤となるものととらえることができます。その一方、投資用物件は、他人に貸すことで生じる賃料収入をもとに、事業として成り立たせることが必要です。つまり、投資用物件はお金儲けをするツールとみなされるんですね。「お金儲けをする」ことには、不動産投資に限ったことではありませんが、その規模は大小様々ながらもリスクを伴います。そのために、ローンの条件や審査は、住宅ローンよりも投資用ローンの方が厳しいといえます。

また、住宅ローンと投資用ローンの違いは審査や条件の厳しさだけではありません。ローン商品のラインナップは、住宅ローン商品の方が投資用ローンに比べ、はるかにラインナップは多いといえるでしょう。固定金利選択型の固定期間を例にあげますと、住宅ローンであれば2年、3年、5年、10年、15年等々、様々な選択肢から選べるのに対して、投資用ローンでは、3年、5年が主流で、あまり選択肢は多くありません。

とはいえ、投資用ローンもここ数年で商品のラインナップは増えており、変動金利、および3年、5年の固定金利選択型に加え、全期間固定金利型の商品も登場してきました。ここで、注意したいのは、各金融機関がそのラインナップを取り扱っているわけではないということです。金利タイプの選択だけでなく、金融機関の選択にも注意をしておく必要があります。

続いてメンテナンス費用を見てみましょう!
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