築古マンションは外壁に面した部分に断熱リフォームを
結露は冷たい水を入れたグラスの外に水滴が付くのと同じ原理。
古いマンションは外壁に面した部分には、壁を覆うように断熱リフォームをしておきましょう。住環境がぐっと向上し、快適な住まいにすることができます。
窓の断熱に関しては、平成16年にマンション標準管理規約が改正になりました。それまでは窓は共用部分なので、ガラスの交換が認められていませんでしたが、現在は防犯や断熱などの性能向上のためのガラス交換は認められるようになっています。
マンション標準管理規約 第22条
(窓ガラス等の改良)
1.共用部分のうち各住戸に附属する窓枠、窓ガラス、玄関扉その他の開口部に係る改良工事であって、防犯、防音又は断熱等の住宅の性能の向上等に資するものについては、管理組合がその責任と負担において、計画修繕としてこれを実施するものとする。
2.管理組合は、前項の工事を速やかに実施できない場合には、当該工事を各区分所有者の責任と負担において実施することについて、細則を定めるものとする。
管理組合の負担において計画修繕を実施していない場合は、個人の責任と負担においてガラスの交換リフォームができるマンションが増えています。手続き方法はマンションによって異なりますので、まずは管理組合に相談しましょう。
マンションの結露対策で効果が高い簡単リフォームは、下記で詳しくご紹介しています。断熱リフォームについてもご紹介していますのであわせてご覧下さい。
■マンションの結露はこう対策する!簡単リフォーム術
築古マンションの玄関ドアは結露しやすい
築古マンションの玄関ドアは結露や音が漏れやすい。
古いマンションの場合は、できるだけ玄関部分はオープンにせず、ホールや土間のようなスペースを作って閉じた空間にしておくといいでしょう。
リビングや寝室など、各居室と玄関ホールとは、壁やドアでシッカリ間仕切っておくことが快適のポイントです。
スケルトンリフォームなら給排水管も全て新しくできる
古いマンションは部屋が細かく区切られていることが多いので、間取りを変えるリフォームをする人が多い。
そこで最近注目されているのが、スケルトンリフォームです。
スケルトンリフォームとは、コンクリートで囲まれた内部の、天井・床・間仕切り壁・設備・配管など全てを取り払い、そこに新しいプランの間取りやインテリアで住まいを作り上げるリフォームのことを言います。
スケルトンリフォームで中古マンション購入+リフォームをして理想の住まいを手に入れた事例(⇒中古マンション購入+リフォーム事例!理想の我が家より)
スケルトンリフォームをすれば、生活スタイルや趣味に合わせて完全にオリジナルな住空間を作ることができ、また専有部分の設備配管も交換できるので、古いマンションでも本当に新しい空間として生まれ変わらせることができます。
ただし古いマンションの場合、1軒で使える電気とガスの容量の上限が低いケースがあるので注意が必要です。リフォームのプランを立てる際には、電気とガスの容量の制限を管理組合にシッカリ確認し、その中でバランスのいいプランを考えていきましょう。分からない場合は、信頼のおけるリフォーム業者によく相談して、アドバイスしてもらいましょう。
マンションリフォームには、マンションならではの特別な注意点があり、いったんトラブルになってしまうとおおごとになりがちです。マンションリフォームで起きやすいトラブルを防ぐ大切な6つのポイントを下記でご紹介していますので、あわせてご覧下さい。
■マンションリフォームで多発! トラブルを防ぐ6箇条
下記では、マンションリフォームの手順を、1.時期の見極め~2.マンションでできない工事の確認~3.見積もりの確認~4.リフォーム前準備~5.工事完了までの5ステップでご紹介しています。
■マンションリフォーム成功の手順
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