ウイルス対策への意識に「男女差」も?

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コロナ禍により、家族の中での習慣や約束ごと「ファミリールーティン」がかなり変化しているようです。皆さんは家に帰ったら一番初めに何をしますか?

今回は、一級建築士で住宅リフォームコンサルタントの筆者が、住まいのウイルス対策のアイデアをご紹介します。
 

屋内へのウイルスの持ち込み歩数は13.3歩

コロナによって毎日の暮らし方が変わったという人も多いのでは? 家族の中での習慣・約束を「ファミリールーティン」と名付け、コロナの前後でどのように変化したかをLIXILが調査(※)したところ、ウイルス対策が生活の一部になり、かなり苦労をしていることが分かりました。
 
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コロナ禍で生まれたファミリールーティン、ウイルス対策がツートップ(家族時間の変化と住まいに関する調査 / 株式会社LIXIL調べ)

調査によれば、コロナ禍で増えた新しいファミリールーティンで1番多かったのが「帰宅したら消毒」、そして「定期的な換気」と続いています。

興味深いのが、「コロナ禍で家族に怒られたことは?」という質問に対して、男女で回答に若干差があったこと。

「オンライン飲み会の頻度が多い」、「帰宅してすぐに手洗いをしなかったこと」などの回答がある中、男性は女性に比べて「家でダラダラしていることを怒られた」「使用済みのマスクを置きっぱなしにしていた」などの回答が目立ち、女性は男性には見られない「ウイルス対策に神経質すぎると怒られた」という回答が複数見受けられました。

家族間では女性の方がウイルス対策に積極的で、非協力的な男性に怒ったり、逆にやりすぎと怒られたりといった風景があるようです。

そんな中、住まいの新たな課題となったのが、家の中へのウイルスの持ち込みに関すること。同調査によると、「住まいで玄関から洗面所までの距離」の平均は13.3歩でした。つまりこの歩数分だけ、家の中にウイルスを持ち込んでいるということに。

そこで最近注目されているのが、ウイルス対策がしやすい工夫がある住まいです。
 

レッドゾーンとグリーンゾーンを分けた間取り

 住まいのウイルス対策で大切なことは、まず外から内にウイルスを持ち込まないようにすること。そこで生まれたのが、病院の中を汚染区域と清潔区域に分けるように、家の間取りも「レッドゾーン」と「グリーンゾーン」に分けるという間取りです。
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手洗いやうがい~お風呂に入るまでと、それ以降でゾーンを分ける間取りなら、家の中へのウイルスの持ち込みを防ぎやすくなります(※こちらはイメージ図であり、ウイルスを完全に防ぐものではありません。NEXIS抗菌プラス / ヤマダホームズ

こちらは、玄関から入って、手洗いやうがい、お風呂に入るまでを「レッドゾーン」とし、そこでウイルスを落としてから「グリーンゾーン」のリビングや各個室に入るように計画された家の間取りです。

これなら、玄関クロークでコートを脱いで、すぐに手洗いが入浴ができるので、家の中までウイルスを持ち込まないでも済みますね。このような家の間取りは、花粉症対策にも効果的です。

■リフォームする手も
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レッドゾーンとグリーンゾーンに分けるリフォーム提案も登場。玄関のそばにある活用できていなかった和室を、手洗いやシャワーができる「レッドゾーン」と、安全な「グリーンゾーン」の子供部屋に分ける間取り例(ヤマダホームズ

これまで帰宅後すぐに入浴ができる家というと、海岸に近い場所で見られることが多い間取りでした。これは海で遊んだ後、家の中まで砂を持ち込まないようにするためのものでしたが、帰宅したらまず異物を落としてから家に入るという考え方は、花粉やウイルス対策にも共通していますね。
 

玄関でウイルスをストップしたい!

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玄関先に設置しやすくおしゃれなコンパクト手洗い器。石鹸やうがい用のコップを置く場所も忘れずに(どこでも手洗 / LIXIL

玄関から先にウイルスを入れたくないと考えている人は多く、LIXILによると「帰宅後、すぐに手洗いができるセカンド洗面」や「非接触で手洗いができるタッチレス水栓」のニーズが高まり、感染防止の観点から、尿の飛散を防ぎたいという要望もあるとのこと。

今どきは泡で飛沫を抑えて飛沫汚れを防ぐ便器や、玄関近くに設置しやすいおしゃれでコンパクトな手洗い器など、感染対策に役立つ製品がいろいろとありますので、家づくりやリフォームの際には上手に取り入れてみてください。

コロナ禍でストレスを感じやすい世の中ですが、住まいのウイルス対策工夫で、より快適で安心な毎日をお送りくださいね。

※「家族時間の変化と住まいに関する調査」(2020年12月、株式会社LIXIL 調べ)

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