登録のメリット、登録しない場合は?
実際に連合会に登録することになった場合には、同時に各都道府県にある社会保険労務士会にも入会しなければなりません。入会に際しては、連合会への登録費用や都道府県社会保険労務士会への入会金・年会費等、諸々の費用がかかります(詳細は各都道府県社会保険労務士会ホームページでご確認ください)。
連合会への登録は費用がかかるため躊躇する方もいらっしゃるかもしれませんが、やはり正式に社会保険労務士として認めてもらうためには避けられない手続きです。
社会的な信用の面でも大切なことですが、特に社会保険労務士が守備範囲としている労働社会保険関係の法令は改正が頻繁に行われることもあり、プロとしての知識をキャッチアップするうえでも大きなメリットが得られます。連合会に登録すると、毎月会員向けの会報や研修案内が届けられますので、それらに目を通したり参加することで、最新の知識が身に付くからです。また、会を通じて仲間を作ることもできますので、お互いに勉強会を開くなどして交流の輪を広げることもできます。
もちろん、登録は義務ではありませんので、とりあえず資格取得者として仕事に生かすという働き方もあります。ただし、受験時代の知識はすぐに忘れてしまったり陳腐化してしまうものなので、前述したとおり、最新の法改正情報などを常に入手しておくことが欠かせません。
資格を生かした働き方-3つのパターン
さて、連合会への登録時に「開業」と「勤務」のどちらかを選択することは、以前、当サイトの「社会保険労務士とは」でもご説明しましたが、社会保険労務士資格を生かした働き方の代表例としては、次のパターンがあります。(1)開業社労士として独立、事務所経営
(2)勤務社労士として企業の人事部門等で勤務
(3)勤務社労士として社会保険労務士事務所等で勤務
次回はそれぞれの働き方の特徴と収入などについてご紹介したいと思います。