社会保険労務士試験/社会保険労務士とは

合格後の社労士資格の活かし方【20代~30代前半】

資格は試験に合格しただけで実際に使わなければ宝の持ち腐れになってしまいます。特に難関資格の社会保険労務士で、労働・社会保険関係の法律を猛勉強したのに、その知識を活かさないのは実にもったいない。そこで、合格者の年代・性別パターンによって、どのような資格の活かし方があるか、ご紹介したいと思います。今回は、20代から30代前半の方の場合です。

長友 秀樹

執筆者:長友 秀樹

社会保険労務士試験ガイド

若手開業社労士の長所・短所

合格者年齢別階層

年齢階層別割合(平成26年度)

年齢が20代から30代前半で、社会保険労務士として若手と言える方が、社労士試験の合格者に占める割合は、例年おおむね3割程度になります。開業者に占める割合となると、これより少なくなるので、若手開業社労士はとても目立つ存在です。

20代から30代前半の方には、一般に下記のような長所・短所があると思われます。独立・開業を成功するには、まずその長所を生かしつつ、短所をカバーしていく努力が求められます。

○長所
フットワークが良い、話しやすい、経営者にかわいがられる、勉強熱心で最新の法令情報に敏感、ITの活用に積極的、PCスキルが高い

○短所
資金が少ない、人脈が少ない、人生経験が少ない、頼りがいがない、経営者と話が合わない

開業社労士は、基本的に経験や信頼が重視される世界です。これらに欠ける若い社労士が成功するには、相当の努力が必要になります。

若さに任せて夢や勢いだけで独立するのではなく、明確なビジョンと事業を成功させるため情熱、強固な意志をもっていなければなりません。

若手にもチャンスは十分、営業戦略はブログやSNSの活用が必須!

若いうちに開業する大きなデメリットとして、「人脈の少なさ」がありますが、この弱点を克服するために、従来のホームページのほかにも、最近ではブログやFacebook、TwitterなどのSNSを活用する社労士が増えています。

これらのツールを効果的に利用することで、急速に人脈を広げ、紹介顧客を獲得したり、セミナーの集客に成果を上げている若手社労士がいます。コストがあまり掛からないのも、独立資金が少ない若い方には大きな魅力です。

「コネなし・カネなし」で、これから独立・開業を目指す若手の方は、ブログやFacebook、TwitterなどのSNSの活用方法を事前に十分に検討し、ご自身の営業戦略に活用することをお勧めします。

また、若手開業社労士のアドバンテージとして、同世代の若手経営者をつかみやすい点があります。ITや飲食、美容などの業界や、ベンチャー企業の経営者は年齢層が若いので、その辺りにターゲットを絞ってもよいでしょう。

会社規模は小さいかもしれませんが、経営者の労務に関する知識が少ないことが多いため、社労士の話に熱心に耳を傾けてもらえるはずです。
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