最近では別項で述べたスケルトン・インフィル(SI)工法の採用で、間取りを自由に設定できる「フリープラン」のマンションも登場しているが、コストの問題もあり普及はまだこれからだ。
そこで決められた標準の基本プランに、それとは別にあらかじめ用意された数種類のバリエーションから選んで間取りや仕様を変更・追加していく「メニュープラン」を採用するケースが多い。最近では選べるメニューの幅が広がり、手軽に自分らしい空間を実現できるようになった。
メニュープランでもっとも一般的なのは、基本3LDKだった住戸をリビング隣の部屋をリビングと一体にし2LDKにするパターンや、和室を洋室に変更するなどのパターン。キッチンや洗面カウンターの高さを選ぶことができたり、壁や床・ドアなどのカラーや、キッチン面材がいくつかのパターンの中から選べる場合がある。
メニュープランは基本的に無償(分譲価格に含まれる)で利用できるもので、有償で変更・追加するものは「オプション」と呼ばれる。浄水器や食洗機、エアコンなどの設置はオプションの場合が多い。メニュープランやオプションは申し込み受付の時期が限られているため、工事が進んだ後だと変更できない場合もあるので注意したい。
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