碧螺春
お湯に入れるとふっくらしたもとの姿を見せる茶葉
碧螺春という雅な名前は、翡翠のような緑色(碧)で、くるりとよじれた螺旋状の形(螺:巻貝の意)、そして春に摘むことから、清代の康熙皇帝が名付けたと言われています。
産毛に覆われたふわふわで細かな碧螺春
たくさんの産毛に覆われた細かな茶葉は、産毛が落ちないように優しく揉捻されています。この産毛があることで、極上の毫香を持ち、優しくなめらか飲み口で、果物を思わせる瑞々しい甘みと緑茶らしいほのかな渋みが感じられます。
三緑を鑑賞しながらゆっくりといただきたいお茶
ガラスの器の中の茶葉は、生命力あふれる艶やかな明るい黄緑色。茶畑から遠い道のりを経て、こんなに美しい姿のまま目の前のグラスの中に存在するのが不思議なくらいです。
洞庭碧螺春も、歴史名優茶のひとつ。雪花飛舞と形容されるほど美しい茶葉が揺らぐ様子も鑑賞したいお茶です。