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ペットが飼えるマンションのチェックポイント(2ページ目)

「ペット可マンション」が、新築物件はもちろん中古物件でも増えています。ペットを飼いたい人も興味がない人も、気持ちよく共同生活を送るための、ペット可マンションのチェックポイントについて紹介します。

山本 久美子

執筆者:山本 久美子

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「動物飼養細則」は具体的であるほど、トラブルを未然に防ぎやすい

NPOアニマルワンでは、ペットと人の共生をサポートしてきた経験を生かし、2012年6月に、ペットとの入居に関わるトラブル予防の対応ができている集合住宅に対して、「ペット共生住宅適正集合住宅」の認定事業を開始しました。
このアニマルワンが推奨する「動物飼養細則」を参考に、具体的なルールについて見ていきましょう。

まず、飼養可能な動物、飼養を禁止する動物は、できるだけ具体的であるほうがよいといいます。法律で禁止されている動物はもちろんのこと、毒を有する動物、朝夕に大声で鳴く鳥、脱走すると捕獲が難しいリスなど、制限をしたほうがよい動物を明らかにすることで、トラブルが未然に防げるからです。感染症予防を施していない動物も同様です。

犬

マナーを守る

次に、動物の飼養は事前に承認を受け、予防接種などの証明書を添えて管理組合に届け、何を飼っているか第三者に明確に分かるようにしておくことが望ましいといいます。事前に承認を受けずに飼い始めてから、問題のある動物の飼養を届け出ることのないように、また、黙って動物を飼うことのないようにするためです。

さらに、飼養場所は専有部分とし、バルコニーやテラスで給餌や排泄、ブラッシング等を行わないこと、エレベーターなどでは抱きかかえるかケージに入れるかして移動すること、糞・尿の処理方法を具体的に明示していることなどが、細則にきちんと盛り込まれていることが、トラブル防止のうえでは重要となります。

トラブル防止に最も望ましいのが、「ペットクラブ」への加入

アニマルワンによると、ペットにかかわる4大トラブルは、「鳴き声・吠え声」「糞・尿」「ゴミ処理」「抜け毛」だといいます。これらに関するルールが設けられていることに加え、「しつけ」によって防ぐことが大切です。

そのため、アニマルワンでは「ペットクラブ」への加入を義務づけることを推奨しています。ペットクラブが主体となって、「しつけ教室」を行うなどで正しい飼養方法を学んだり、衛生上の対策や保険の加入を促したりすることで、ペットを飼う人も飼わない人も、気持ちよく暮らせることになります。

また、ペットを飼う人が増えると、中にはルールを守らない人も現れるでしょう。そうした場合に、ペットクラブが連帯して是正を求めたり、しつけを行ったりすることで、トラブルを早期に解決しやすくなるといいます。

ほかにも、マンション内の通常の清掃に加え、ペットにかかわる特別清掃を行うことが望ましいと指摘しています。


犬2

かわいいペットのためにも

マンションを購入する人の中には、ペットを飼いたいからペット可マンションを探す人もいれば、気にいったマンションがたまたまペット可だったという人もいるでしょう。どちらの場合でも、気持ちよく暮らせるためには、事前にペットに関する細則をチェックすることが大切です。


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