学費・教育費/大学でかかるお金

自宅外通学の私大生の生活費事情(2ページ目)

将来の夢のために勉強できる大学を選んだ結果、自宅から遠い私立大学に進学し、やむなく一人暮らしする大学生も多いです。しかし、生活のためにアルバイトに明け暮れ勉強する時間がないという本末転倒なことに陥っている学生もちらほら。生活費事情をのぞいてみましょう。

鈴木 さや子

執筆者:鈴木 さや子

学費・教育費ガイド

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自宅外私大生が使える生活費は年々減っている

自宅外から通う私大生は仕送り代から家賃を払った残りで生活します。家賃が高ければその分生活費が少なくなるため、仕送り代と家賃のバランスが大切です。両者について、ここ12年間のデータを見てみましょう。
仕送り代と家賃の変化

家賃は上がれど仕送りは下がる一方……(クリックで拡大)
※「仕送り代」は6月以降の月平均金額


毎月の仕送り代は年々減少しており、12年前と比べ3割近くも減少しています。一方、家賃については少しずつではありますが増加していますね。これは大学生にとって「収入が減り家賃という固定費支出が増えている」ことを意味します。家賃の占める割合と、仕送り代と家賃の差額は次のとおりです。
仕送り代における家賃の占める割合とその差額

[表3]今の自宅外私大生の生活費は月3万円以下(クリックで拡大)


食費、消耗品、光熱費、通信費、また学費以外で必要な本や参考書など、全て合わせて1ヵ月2万7700円で生活するのは、いくら一人暮らしでも難しいのではないでしょうか。アルバイトなどで収入を得ないと生活できそうにないですね。

生活費を増やす方法は、「収入を増やす」「支出を減らす」のどちらか。仕送りを増やす、アルバイトをするなどで収入を増やすか、ルームシェアなど家賃を下げる工夫をして支出を減らすなどの対策を、高校生の内から親子で話しておきたいものですね。

子どもには苦労をさせるべきとも思いますが、いち母親としては、勉強に支障をきたさないよう、勉学とバランスよく収入を得て欲しいとも感じます。


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