一列に並び、足をあげて踊るダンスは何て言うの?
ラインダンス。通称、ロケットと呼ばれています。日本で最初のレビューである昭和2年の『モンパリ』に登場して以来、宝塚の舞台にかかせないダンス場面で、主に入団して3、4年までの下級生が踊ります。
また入団したてのタカラジェンヌは初舞台公演で、同期生全員でこれを踊ります。
ロケットという呼び名の由来は……ニューヨークのラジオシティでラインダンスをするダンサーが、ロケットガールと呼ばれていたからだそうです。
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あの大きな階段は?
大階段(おおかいだん)。舞台上に設置される階段で、段数は26段、1段の幅は24cm、高さは4.29mあります。
舞台奥に縦に置いてあるものが、自動制御によって前にせり出してきて、約140秒でセットされます。
フィナーレで出演者全員がこの大階段を下りてきて挨拶をするのは、宝塚のシンボル。
トップスターの立つ段数は、上から16段目と決まっています。
大階段の歴史は古く、手動形式で16段のものは、1927年(昭和2年)『モンパリ』より使用されています。
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フィナーレで、全員が手に持っているモノは?
通称、シャンシャンと呼ばれる持ち道具です。1950年(昭和25年)『アラビアン・ナイト』のフィナーレのパレードより使用されており、飾りについていた鈴の音が「シャンシャン」と聞こえたからこの呼び名になったと言われています。
リボンの長さは2.2m。電飾がついているものもあります。
毎公演、その作品に合わせて作られますが、シャンシャンではなく、ペンライトやステッキ、羽根扇の場合もあります。
背中に付いている大きな羽根のようなものは?
(C)宝塚歌劇団 (C)宝塚クリエイティブアーツ
主にショーやレビューのフィナーレの衣装に付いています。
羽根自体の種類は、オーストリッチ、キンケイ、ギンケイなどを使用しており、色もデザインも、その作品やそのタカラジェンヌに合わせた完全オリジナルです。
トップスターのものとなると、重さが平均10kg以上、全長2mほどになります。
昔は、ランドセルのように両肩に掛けるという形でしたが、それだと見た目が美しくないので、現在はワイヤーを使って衣装に付けてます。
舞台前面にあるエプロンステージは?
銀橋(ぎんきょう)。舞台とオーケストラボックス(オーケストラピット)の間にあります。
1931年『ローズ・パリ』より使用されており、客席に一番近い位置にあるため、臨場感が味わえます。
幅は約120cm。
フィナーレでここにずらっと並ぶのが有名ですが、芝居でも使います。
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