宝塚ファン/宝塚歌劇入門編

宝塚歌劇団を知らない人のためのQ&A レベル2(2ページ目)

2014年には創立100周年を迎える宝塚歌劇団。「宝塚歌劇団って?」と思われた方、ビギナーの方、ぜひお読み下さいませ!「なぜ女性だけなの?」「どこでどんな公演をしているの?」「男役と娘役はどうやって決まるの?」「あの大きな階段は?」「フィナーレで手に持っているものは?」「なぜ宝塚ファンは熱いの?」etc

桜木 星子

執筆者:桜木 星子

宝塚ファンガイド



一列に並び、足をあげて踊るダンスは何て言うの?

ラインダンス。通称、ロケットと呼ばれています。
日本で最初のレビューである昭和2年の『モンパリ』に登場して以来、宝塚の舞台にかかせないダンス場面で、主に入団して3、4年までの下級生が踊ります。
また入団したてのタカラジェンヌは初舞台公演で、同期生全員でこれを踊ります。

ロケットという呼び名の由来は……ニューヨークのラジオシティでラインダンスをするダンサーが、ロケットガールと呼ばれていたからだそうです。

■関連記事
初舞台生 感動と喜びのラインダンス


あの大きな階段は?

大階段(おおかいだん)。
舞台上に設置される階段で、段数は26段、1段の幅は24cm、高さは4.29mあります。
舞台奥に縦に置いてあるものが、自動制御によって前にせり出してきて、約140秒でセットされます。

フィナーレで出演者全員がこの大階段を下りてきて挨拶をするのは、宝塚のシンボル。
トップスターの立つ段数は、上から16段目と決まっています。

大階段の歴史は古く、手動形式で16段のものは、1927年(昭和2年)『モンパリ』より使用されています。

■関連記事
舞台機構Part2 恐怖の「大階段」!
メルマガ【大階段】


フィナーレで、全員が手に持っているモノは?

通称、シャンシャンと呼ばれる持ち道具です。
1950年(昭和25年)『アラビアン・ナイト』のフィナーレのパレードより使用されており、飾りについていた鈴の音が「シャンシャン」と聞こえたからこの呼び名になったと言われています。
リボンの長さは2.2m。電飾がついているものもあります。

毎公演、その作品に合わせて作られますが、シャンシャンではなく、ペンライトやステッキ、羽根扇の場合もあります。


背中に付いている大きな羽根のようなものは?

月組『Misty Station』

(C)宝塚歌劇団 (C)宝塚クリエイティブアーツ

背負い羽根。通称、羽根。

主にショーやレビューのフィナーレの衣装に付いています。
羽根自体の種類は、オーストリッチ、キンケイ、ギンケイなどを使用しており、色もデザインも、その作品やそのタカラジェンヌに合わせた完全オリジナルです。
トップスターのものとなると、重さが平均10kg以上、全長2mほどになります。

昔は、ランドセルのように両肩に掛けるという形でしたが、それだと見た目が美しくないので、現在はワイヤーを使って衣装に付けてます。


舞台前面にあるエプロンステージは?

銀橋(ぎんきょう)。
舞台とオーケストラボックス(オーケストラピット)の間にあります。
1931年『ローズ・パリ』より使用されており、客席に一番近い位置にあるため、臨場感が味わえます。

幅は約120cm。
フィナーレでここにずらっと並ぶのが有名ですが、芝居でも使います。

■関連記事
舞台機構 Part3「銀橋」からの眺めは?

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます